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第92話 ジエイミの覚醒

☆☆☆王都にて


自分の演説から少し時が経った。


「でもさーほんとどっちが勝つんだろうねー私はメルちゃんがいいな~」


「えー嘘! ジエイミちゃんの方がいいでしょ?」


この世界は今、恋愛リアリティショーの話題で持ちきりである。


メルが録画していた映像を広場にて公開すると、観客は興味を惹かれ大量に集まった。


三角関係の恋愛バトルは面白いと好評であり、ジエイミとメルの戦いはヒートアップしていく。


変装をして王都を歩いていると街で若い女性二人が会話をしていのを聞いた。


「ジエイミちゃんは控えめに見えて大胆なのがいいのよ! なんであんな最低男好きになるのかなー! もっといい人いるでしょ!」


「メルちゃんだって知能高いくせしてあんなクズ男に恋した時点で頭悪いよね」


「そう! あの二人は凄い良いのにあのゴミクソ二股男のせいで台無しだよ!」


「「ねーー!!」」


ジエイミとメルの評価は上がるも、優柔不断である自分の評価は地の底に落ちていた。


『女性の敵』『低俗男』『ゲス外道の最弱種』『モブコザ村の恥じ』


沢山の異名で呼ばれるようになったのだ。


どうしてこんなことになってんだろう……


☆☆☆修羅場その1


さて、少し時間は遡り演説後に戻る。


騒動の中なんやかんやで解散になり、三人でユーシャイン宅に避難した。


リアリティショーについて詳しく説明をした。これから起こるのは、自分達が紡いでいくストーリーであると。


「……え、何? え? つまり私とアレと君の恋愛模様を世界に公開するということ……? え、馬鹿じゃないの? 正気?」


「正気だったらそんなことやってないだろ。自分を貶めた結果がこれだぞ」


「それは~やっぱ怒ってる? ぶん殴りたい? 胸揉みたい?」


上目づかいで巨乳を寄せてどや顔する。だからそのパッド偽物だろ……


「怒りはどこかへ消えた。ピンチの状況すら自分は利用するんだよ」


「どうせ、怒ってる暇がないくらい焦ってるだけでしょ……私に隠し事できないよ?」


……見透かされているか。


「でも、まぁ、思った形とは違うけど。私の計画的は良い方向に向かっている」


「それは自分を落とすことか?」


どや顔で言う。


「うん」


素直に笑顔でうなずいた……


「……あ、照れてる照れてる……君ってやっぱ素直に好意向けられるのが一番弱いよねぇ~」


「……と、とにかく。そういうことをして自分のハートを……う、奪うのだ……」


小声で言う。あの時はアドレナリンが出ていたから、トンデモ発言出来たが、今言うときついなこれ……


「……エクシリオさん」


そこでジエイミに話を掛けられる


☆☆☆修羅場その2


「ジエイミ……」


正直にジエイミの方が気まずい。彼女は心の整理が出来たいないのだろうか。


メルに関しては散々好き放題言えるけど、ジエイミは気を使って喋らなくては……


「今まで騙していて、すまなかった」


素直に謝るしかない。土下座でも何でも……


「謝らないでください」


「だ、だが、君を騙していたんだ。御覧の通り本当に弱い。変な期待をさせたことについても……」


「別にそんなこと……もういいんです。私……怒っていませんから。それにエクシリオさんが反省しているのなら……」


そういうと自分に近づき手を取る。


「……メルの様にもっと気安く接してほしくて……仲良くしてずるいです」


「……え」


嫉妬の感情だろう。


「エクシリオさんのこと大好きなんです。強さなんてもう関係ないんです……ずっと私を助けてくれたことに変わりはなくて、でも騙していたことも真実で……」


「い、いやでも……っぐあ!」 


取った手に力が加わる。当然の様に自分は力負けする。


「……こんな弱いのに、ずっと私のこと助けてくれているんですよ。なんか……その凄く良くて……弱さが良いと感じていまして……」


……え? どういうこと? 弱さが良いって……?


「い、痛いから! ちょっと力弱めて! ジ、ジエイミ! いたたた! 折れる折れる! ぶばばばばば!」


どんなに抵抗しても全く動かない。ほんとどんだけ力の差があるんだ?


「あ、ごめんなさい。力の加減が大変ですね、怪我とかしたら大変です、でも、その……なんでしょうこれは……はぁ……はぁ……これがヒト族……」


ジエイミは顔を赤らめ息を荒げている。そこには確かな笑みが見えた。


「なんかその……なんでしょう。すごく良くて……エクシリオさん……良い……」


ようやく解放してくれた。さっきの表情はどう見ても自分を力で屈服させることに喜びを抱いている。


もしかしてジエイミって気付いていないだけでSッ気強いのか?


隠れSだ……


「いや、まじで痛いから。ほんとにやめて?」


「……ごめんなさい。次は痛くしないようにしますから」


「いや、そういう問題じゃなくて――」


「――でも……ほんとに弱くて……なんかそれが……すっごくかわいくて……」


「え」


可愛い……? え? 自分が?


「あぁ……エクシリオさん……かわいい……」


もしかして……ジエイミ。やばいのでは?




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