第105話 逆襲のマジョーナ
☆☆☆喫茶店のお助け
とりあえず騒動を起こした謝罪を兼ねて、喫茶店へ戻ることになった。
そこで店長と会話になる。
「マジョーナシェフは人の話を全く聞かないのです! この前もブドウの皮向いているお客様にエクステンドバスコを振舞いまして……それでトラブルに!」
どんだけ皮残すやつ嫌いなんだよ……
「いや、クビにしたほうがいいだろもうそれ。変なもん料理に入れるとか料理人失格だ」
「ですが、私達の店も経営が厳しくて」
「なおさらクビにしたほうがいい。あんな奴に人件費を割くのは間違っているだろ」
「シェフ出来る人が他にいなかったんですよ!」
「あんたがやればいいだろ店長!」
「私は名ばかりの店長です。調理はできなくて、包丁を握るのも怖いんですよ!」
店長なのに料理できないのか……なんで喫茶店経営しているんだよ。
「でも、シャケの皮を残す人にそのような仕打ちをするのは理解できますよ。普通残しませんよね! ブドウの皮はともかく!」
「ジエイミ。頼むから話をややこしくしないでくれ」
「ですがシャケの皮が……あ、そうだ! シャケの皮料理なんて出してみるのはどうでしょうか! 大ヒット間違いなしです! 私作ってきます!」
そんなもん誰が食うのだとは言わずに……
「あぁ、適当に作っといてくれ」
「はい! がんばらせてもらいます!」
するとジエイミは調理場に入っていく。よしこれで口挟んでこないな。
「とにかく! 私の店は今経営難です! どうしたらよいのでしょうか!」
まずマジョーナをクビにして、店長が料理を覚えればいいだろうに……
「大丈夫です! エクシリオさんならこの店を必ず立て直して見せますよ!」
調理場から聞いていたのかジエイミが口をはさむ。なんでそれをジエイミが言うのか……
「ほんとですか! お願いします喫茶店マスター!」
なんで自分がマスターになってんだよ。店長に強引な握手をされた。
自分は何でも叶えてくれるエクシリもんかよ……
「あの、一応デート中なんだけど……ジエイミさーん! 聞いているかー」
「構いませーん! エクシリオさんと一緒にいれれば! とりあえずこういうメニューどうですか?」
ジエイミが持ってきた皿には鮭の皮が花のように彩られていた。
「じゃん!」
効果音自分で言うなよ……よく高級店で見る肉花のシャケ皮バージョンだ。
キッモ……
「いや、どういうメニューにするかじゃなくて、まず経営本心と人件費削減を……はぁ……」
とりあえず喋って喉が渇いたので、机にあるドリンクを飲む。なんだろこれ……!
「……ぐあぁ!」
なんだ! これは……まさかの、飲み物……じゃない!?
「どうしたんですか! エクシリオさん!」
その場で倒れる。やばい……まさか毒が入っていたのか? 甘かったり苦かったり酸っぱかったり……きつい……
「だ、大丈夫ですか……エクシリオさん……店長さんこのドリンクは一体なんですか!」
ジエイミが心配している。まさかこんなところで自分が終わるなんて……ダメだ……
「い、いえ、私は何もしてません調理には手を付けていませんから……全てマジョーナシェフに……」
「ぐえぇぇぇ……ま、まずい〜〜なにこれ」
とんでもなく不味かった…‥なんだこのドリンク……
「はははは! 引っかかりましたねエクシリオ!」
シェフのマジョーナがドヤ顔で現れた。まさか彼女が毒を仕込んだのか!




