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女神もおさとうさんだった


目が覚めるとそこには真っ白な世界が広がっていた。

「やっほおぉぉぉぉー」

つい叫んでしまった。

視線を感じ、振り返る。


「らっしゃっーせーようこそファミリーマーtゴホゴホ転生の間へ」

ん?なんか人形みたいに綺麗な方がコンビニ店員みたいなこと言ってるけど、ここはどこなんだろう?

「あのーすみません、ファミリーチキン1つ」

「187円ですーっていやここはコンビニじゃなくて!もっと神聖な場所なのよ!」

せっかくボケに乗ってあげたのに…そしてすごいドヤ顔で言われてもな…

「ところでえっと、はじめまして。どなたですか?というかここはどこなんでしょう?」

「私は女神セレーネ、ここは日本人向けの転生の間」

日本人向けとかそういうのあるんだ…初耳

「わたしって死んだんですかね、その…転生ってことは?」

「…so u desune」

「いや、なんで急にカタコト?というかあの時、私死んだの…か…」

「…過労死よ。あなたがレアちゃんに貢ぐために無理してたのを見ていたわ。

そもそもブラック企業で働いているのにプラスで仕事するなんて普通考えられないわよ!」


あっ…なるほどね

いやてか待ってもうレアちゃんの配信見れないってこと⁉︎無理無理無理無理


「大丈夫!あなたが転生するのはシーグランツェ王国だから

そう言ってもわからないわよね

えっと…佐藤レアちゃんが住んでいる所よ!」


ん?佐藤レアちゃんの中の人日本人じゃないの…?

というか心の声が読まれてる!?


「何を馬鹿なこと言ってるの、うちのレアちゃんはリアル配信者!3Dモデルぬるぬるとか言ってるけどあれが本人!彼女の自己紹介配信見たでしょ!」


えっあの2次元のように完璧な姿で呼吸してご飯食べてるのか…控えめに言って神


「自己紹介でシーグランツェ王国第一王女の佐藤レアって言ってたけど

設定とかじゃなくて本当にそのまんまってこと?」

「そうそう、と言っても佐藤という名字は日本人に合わせたみたい」

「な、なるほど?」

「そして私は初期おさとうさんの“ルナお姉さん”あなたとはおさとうさん歴が3日も違うから」

「えっいっつもいる社畜お姉さんが女神!?世界は狭いなぁ」

「そしてそしてレアちゃんが配信するようになったのは私のおかげなの!

レアちゃんの6歳の誕生日に地球とネットを繋いであげたのはこの私よ!」

「6歳は…ちょっと早くないですか?」

「魔力も綺麗だし、顔も声も好みだったし何より私に向けて一生懸命お祈りしてくれるからうれしくって

あげちゃった!もちろん危険なことがないよう常に見守っていたわ」


まあレアちゃんが生きてるし配信してくれたことに感謝〜!


「ゴッホンそれであなたが転生できるのはレアちゃんが望んでいるからなの

エネルギーも十分にあるからご都合転生させてあげるわ

かわいいかわいいレアちゃんのために」


レアちゃんが私を望んでいる…!!うれしすぎて死ぬ

そして女神の言動が孫には甘い祖父母みたい


「レアちゃんが求めているのは自分の身代わりになる魂で、別にあなたじゃなくてもよかったのよ

そして私は若くてピッチピチなの!孫に甘い祖父母と一緒にしないで!」


がーん、誰でもよかったのか

女神頑固なおじいちゃんっぽさがでてるなぁ笑


「もう、今から詳細を言うわよ!

レアちゃんが求めている人材は自分の身代わりとなる者なの

これはさっきも言ったわよね、だから女神パワーで容姿を近いものに変えるわ

彼女の魔法技術だと年齢変更が難しいから、レアちゃんと同じ14歳

向こうに黒髪はいないから茶髪、目はレアちゃんに近い色にしておくわね

ただ目の形は今のぱっちり二重が好きだからそのままにするわ

髪色なんかはレアちゃんが魔法で変えてくれると思うから

声はね…訓練よ訓練、まあ魔道具とかあるかもしれないから一応探しておくわ

記憶はそのまま、貧民街の生まれで王女にそっくりだったため拾われたとかでいいかしら?

戸籍上の両親はなし、王城で住まわせてもらえると思うわ」


「はぁなるほどありがとうございます。ちょっと情報量が多すぎてよくわかんないですけどレアちゃんのそっくりとしてレアちゃんと一緒に生活できるってことですよね。ありがとうございますありがとうございます生きててよかったー!あ…死んでるのか」


「そうそう王女の部屋には地球のネット環境があるけど貴方は“死んで”しまったの

そりゃまあ急に死にました、あなたは転生しますなんて言われて不安な気持ちなのは分かってるつもりよ

それでもあなた自身として連絡を取るのはやめてちょうだい。

配信者として活動するのはOKよ!すぐにでも機材持っていくわ!

レアの双子の妹…うんうんいいわね…

個人的なお願いなのだけどレアと一緒に学校へ通ってほしいの、お願いね!

最後に、今日からあなたの名前は…ノアよ、14歳の少女ノア」


そう女神が言ったかと思うと優しい光に包まれた。

今日から私はノア、最推しのレアちゃんと一緒に暮らすのだ。

おさとうさん→佐藤レアちゃんのリスナーの呼び名です。

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