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アンケート

意識が黒から白へと舞い戻った時、今度は教室でもなんでもなく、ただ天井があるかも分からない部屋にポツンと置かれた机に一人座っていた。


今度は他の人間どころか他の机もないようである。


そして机の上に置かれているのは、アンケートのようなものであった。それと筆記用具が必要最低限置いてある。


アンケートはチェック形式のようで、一つにつきおよそ5つの回答が用意されており、まぁ特に嘘をつくこともなく、回答をしていく。


不思議なのはアンケート用紙が次から次へと出てくることである。明らかに裏に何もないにもかかわらず、1枚終わるごとにもう1枚、さらに1枚というようにアンケートが増えていくのだ。


そんないつ終わるかも知れないアンケートに答え続けていく。


――これが最後のアンケートです。


用紙には、一つの質問と、余白だけが残されていた


『あなたは、どんな人間ですか?』


少し、悩む。そして、何故か減っている気のしない鉛筆を手に取り、自分を偽りなく表現していく。


余白全てをピッチリと埋め尽くし、最後の句読点をつけると、その用紙が消え失せ、そして、新たな紙が、その裏から現れる。


『あなたは、他力本願な人間なのですね』

『それでは、また会える日がありましたらお会いしましょう』

『確率は0ではないとだけ、お伝えします』


それだけが書かれていた。


それを確認すると、意識が再度消えかける。途切れる寸前、用紙を胸ポケットに折りたたんで入れておく。理由は特にない。あるとすれば、何ももらえないのではやったかいがないのでとりあえず貰っておこうという野次馬のような精神であろう。


短いですが切りどころが分からんかったので。

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