90
書いている途中で沈没…書いている途中で沈没したと気づき、ハッと目が覚めて文章を確認しようとしたら"消す"って文字の上で指が止まっていた件…今回も短めです。
父上から勉学について何でも学んでいいと許可が出て以来、折角だから何でも吸収するようにした。幸い覚えることに関して私は特に苦労はしない。
朝はレッスン尽くしで、夜には週2回程の頻度で仕事が入る。此方に移ってからはあまり目立たない情報収集が主な仕事になっている。本来ならそれが得意なお母様から学ばなければいけなかったらしいが、彼女は相変わらず私を避けている上に監視までしているのだ。友好的じゃないのは明らかだ……よって、私は自力で頑張るしかない。
「ねぇ~、るーちゃん?そろそろ行かないと怪しまれるんじゃない?」
「ん~……」
「…まぁ、僕は全然困らないけどね…強いて言うならひーまー!」
「もうちょっとで出来るから…待って?………後はこれで…よし」
精霊たちに頼めば大抵の情報は容易く手に入るけれど、どうせなら自分自身で何とかしたい…まぁ、ただの負けず嫌いとも言えるけれどね。
今回のターゲットは最近急激な成長をしている"アルカータ商会"だ。2、3年前までは、大したこと無かったのに今では5本の指に入る大商会に成長した。経営が余程上手な後継者に譲ったか、もしくは裏家業に与するようになったかである。
「レイン、出来たよ。帰るよ」
「っえ?これからここで会談があるんでしょう?隠れて聞かないの?」
「新しい魔具を作ったの。今回はそれのテストも兼ねるから問題ないよ」
「……あー、また不思議道具ね。わかったー」
今回作ったのはソルテとレインに渡した物の応用番で、話す事を目的としていない。相手の言葉と映像を一方的に伝えるもの…まぁ、盗聴機だ。魔力を電波の代わりにしてみて、特定の所にリアルタイムで私の部屋に設置した装置に送られてくるものだ。
眠らせていた見張りが目覚め始めたところで、屋敷を脱出した。今回は急いでいることもあって、直接自室のバルコニーから屋敷に戻る。
「……ようやく戻ったか」
「ただいま、何か映った?」
「いや、まだ誰も着いていない…って言っている側から来たな」
丁度着いたときにターゲットが帰ってきたけど…
「うっわ、趣味悪っ…なーに、あれ!?」
「あれは……お金の無駄使いだなぁ」
「同感だ。色もデザインも似合っていないな」
全身真っ赤だった…みんな素材はいいのに見事なまでにセンスが足りない!お互いに主張しあっていてカオスになる手前だ…
ー「………よ、…っ……だ!?」
ー「…………、……………」
ー「っ……!!い………………しろ!」
映像はバッチリ見えるけど、音声は……
「あ~、これは音声がダメね。回収のついでに直すか…でも、映像だけでもいい収穫があったね!」
映像に写っていたのは闇の世界でもちょっとばかし面倒で有名な男だった……
読んでくださり有り難うございました!ブックマークや評価をして頂けると作者のモチベーションが上がります!(笑)これからもよろしくお願いいたします!どうか高評価を!




