7
今日もまた短めです!
「…さい。ルー…さま、起きてくださーい!」
う…うん…あれ?私はどうしてたんだっけ?
「ルーナ様!良かったです!」
「…おはよう」
そういえば、さっきまで居た者達は何処に行ったかな?周りを見渡したら私とヴァネッサしかいなかった。
「うん?ルーナ様?どうしました?」
「ううん。なんでもない」
「そうですか?では、朝の準備をはじめましょう♪」
…ヴァネッサは相変わらずみたいだ。うーん、やっぱり夢だったのかな?
「ねぇ、せいれいさまってみえるかな?」
「ふえ?精霊様、ですか?」
「うん」
「いいえ、お嬢様。精霊様はお姿を拝見することは出来ないのです。まぁ、昔は出来たみたいですが…ただ、声は聴くことができます。」
「ふーん…ありがと」
そうか、見えないのか…なら彼らはどうして見えたんだろう?やっぱり、疲れすぎて変な夢を続けて見てしまったのかな…
「…何か気になることでもありました?そういえば、昨日は儀式のあとから様子がおかしかったのですが…もしかしてまだ何処か痛いですか?」
ヴァネッサが心配そうに見てくるが彼女にこれ以上心配はかけたくない。これについては後で考えることにしよう
「ううん!おなか、すいた!」
「うふふ、そうですね!すぐにご用意致します!」
ヴァネッサは私の着替えを丁寧に着替えさせた後、すぐに食事を取りに行った。
一人になってこれからの事を考えてみた。
昨日の時点で私はこの家を出る事は決まった。
やっぱり…失敗してしまったのかなー…パパのあの様子では時間があまりないだろう。
さて、何処からはじめようか…
といっても、直ぐには動けないから情報を集めることからやるしかない!
「ルーナ様、おはようございます。奥様がお呼びです。」
考えることに夢中でマリーが入ってきていたことに気付かなかったようだ…母から呼び出しとは例の、私を何処かに遠ざける話だろう。
気が重いけれど、通らなければいけない道ならば早い方がいい…それに、昨日決意したばかりだ。私は彼女と向き合う事にしたのだ…
「わかった」
「では、付いてきてください」
マリーは私の返事を聞いて直ぐに来るよう促した。この様子では朝食を後にしろってことね。
「…はい」
この屋敷では母の信者が何人かいる。彼らはとても優秀な者たちで、マリーもその中の一人である。母の命には絶対従う、まるで軍隊のように…だからこそ母が恐ろしい…
「着きました。どうぞお入りくださいお嬢様」
だが、曲がりにも私の母だ…それに、よく考えれば私も周りが思うほど弱くない。
「…はい」
うん…なんか、なんとかなる気がしてきた!
どんなことを言われても、諦めない。
だって、もう後悔はしたくないからね!頑張るしかない!
読んでくださりありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!