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遅れてしまい申し訳ございませんm(_ _)m
遺跡は町から少し離れている丘にあった。立ち入り禁止の看板はあったが、見張り等はなかったら場所を間違えているかと思ったくらい誰もいなかった。最近見つかった遺跡だと言うから隠れた場所にあるのかと思っていたが、堂々とした佇まいに違和感を覚える。
「………はぁ」
「あー、やっぱりね~」
ソルテとレインが何ともうんざりした顔で遺跡を眺めていた。
「どいうこと?知っているの?」
「そうだな…前回話した魔王から召集が来る話はしたな?これは人間達に紛れている者達が通る魔界への道だ」
「なんか魔王様や側近達が遊び心満載で作ったんだけどね…これ、人間以外でもただで済まない仕様になっているから…」
「え?魔族にも害になるのに何で通るの?」
「……我々は弱肉強食の世界で生きているのだ。弱い者は必要ない、そいう事だ」
なるほどね…魔族は好戦的な種族だったのを忘れていた。そう言えばソルテもレインも何かしら勝負することが多いな。最初はガチンコ勝負や魔法対決しそうだったけど、私の必死の''説得''が項をなしたらしくそれ以降は平和的な勝負になった。それは今関係ないか…
「これっていつか閉じるものなの?」
「うーん…ていうか、普通なら人間に見えないように巧妙に隠すんだけどね~」
「え、どいうこと?」
「…どうせ何時もの退屈しのぎではないか?」
「あぁ…それもありえそうだよね~。あはは…あのクソジジイ共の案を面白半分で聞いて実行したんじゃない?」
「あり得るな」
「待って待って、話が見えないんだけど!ちゃんと教えてくれる?魔王の気まぐれとか何なの?」
「ああ、この入り口は本来なら人間からは見えないよう術がかかっている。近づきたくなくなるようなものもな。第一ここの魔素に耐えられる人間もそうそう居ないのだ。入れたものは案外素質があったのかもしれんな」
「素質があったならどうして"肉塊"となって返却されるの?」
素質があったならなぜ殺す必要がある?見つかって不味いのなら、最初から見つからないよう今まで通りにすればよかったのだ。
「あ~…多分またクソジジイ共が何か言って、魔王様が中途半端に聞いたんじゃない?てか、僕本当に行きたくないんだけど!」
そうだ、この手があったか!レイン達に付いていけばいいじゃん!魔界に興味あるし、休みもまだまだあるしね!!
「レインお願いがあるんだけど…」
「な、何だろう?ちょっと寒気がしてきたんだけど…」
「折角だからこの機会に行ってきなよ!」
そう言いながらレインを入り口までさりげなく追い込…こほん、連れていく。
「えっ!?るーちゃん今の話を聞いてなかったの?!僕行きたくないよー!」
こらこら男が半泣きとは…っていうか、何時もの戦闘狂のレインらしくもないじゃないか!
「というわけで、中の構造も調べつつお宝もてに入れるようね!?」
あともうちょい…よし、だいぶ近づいたしこの位置なら…ソルテにも気づかれていないな…
「お宝も何も、あるのはめんどくさい術式の山…僕闘うのは好きだけど、デスクワーク嫌いだって知ってるでしょ~?」
「とか言って…いつも綺麗にこなしているじゃないか…」
レインは屋敷にもギルドにも認知されていて、仕事もしているから出来ないわけではない。寧ろ早く終わらせる事もできる。
「あれはちゃんとご褒美があるから!」
即答である。確かにご褒美があると仕事をしようと思うよね!
「じゃあ、私もご褒美あげるから…共犯者になってもらうとしようかね♪」
ーッドン、バタバタ…
って押し付けて勢いで一緒に入ってしまう。どうだ!?って感じでソルテを振り返ようとしたら、頭にものスッゴい痛いチョップをされた…
「…痛い」
ソルテが絶対零度の温度の視線を向けてきて、寒くもないのにブルッと震えてしまった。いや、決して変な趣味目覚めた訳ではないよ!?
「痛くしている……ルーナ、我が言った言葉を忘れたようだな?」
いえ、忘れた訳じゃなくて聞く気がなかったって言ったらこの怖い方はこれ以上怖い顔しないのかな?思わず視線を逸らしてしまう…
「い、いや~事故だよ~?あははは…」
頼むからこれ以上私を追い詰めないでほしい…兄の怖い笑顔から逃げてきたら、悪魔に出会った気分だよ…助けてくれ
完全に自業自得だがな………
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