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生まれ変わったら無敵だった件  作者: K.C
第2章
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案内されたのはVIPルームだった。それに調度品もかなり趣味がいい。流石この町一番の宿屋だな。部屋も広くて2部屋開きになっている。寝室とリビングに浴室があるのでとても快適だ。何より浴室があるのが素晴らしい。水は汲み式のようだが、魔術でいつも自分でやっているから宿の人も呼ばなくて済む。早速お風呂に入るとしよう!


「私は風呂に入るから、ソルテとレインは先にご飯食べに行っていいよー」


「いや、風呂が終わるまで待つ」


「うんうん!るーちゃんが居ないと美味しくないもんね♪」


まぁ、本人達がいいならいいか。


「そう?んじゃ」


「うむ」


「るーちゃんは本当にお風呂が好きだよね~」


さて、今日はハチミツとミルクを掛け合わせた入浴剤を使うとしようか。まずは浴槽に魔術で水を半分近くまで浸し、熱魔法で沸騰させる。次にいい感じになるまで水を足して、入浴剤を入れる。入る前には身体を綺麗に洗いゆっくりと湯船に浸かる……ハチミツとミルクの匂いに心身共に癒される~


「ん~…最高」


気持ちいいけど、今の内に計画立てておこう。


宿に関してはここでいいとして、問題のある遺跡なら何かしら噂が出ている筈だ。そこから調べてみるとしよう。


「魔力の有るものだけを捕らえる結界か…おかしいな。人は誰しも魔力を宿しているから、そうすると辻褄が合わない…魔力量によるのかな」


うーん…まぁ、普通の人は自分が魔力持っていても使えない人が多いからそんな風に尾ひれが付いたのだろう。その道調べないと真実は見えないな!せっかくだから中に入って調べたいけど、ソルテ達に反対されそうだよね……調べたら何とか撒いて潜入してみよう。叱責は後でいくらでも聞こう。仕方ないんだ、私は好奇心満載な6歳児だからな!許せ2人とも!


「大方のこれからの事決めたところで出るか」


服を着たところで思い直す…あの2人も風呂には入ってもらおう。だって同じベッドで寝るなら綺麗にしていてもらった方が絶対にいいからね!よし、洗ってやろう!


ソルテとレインは部屋にあったチェスで遊んでいるようだった。


「ッチ…またか」


「ふん、残念だったな。また我の勝ちだ」


勝負も丁度ついたところだし、タイミングもバッチリだ。


「ソルテ、レイン?ちょっとお願いがあるんだけど…いいかな?」


お風呂はいつも嫌がれるから警戒されないように、ニッコリ微笑んで話しかける。


「な、なんだ?」


「え、なんか嫌な予感がするんだけど…」


失礼だな!2人して怪訝な顔しなくてもいいと思う!地味に傷つく…


「ふふふ…嫌な予感って、レインは悪いことでもしたのかな?」


「してないしてない!ボクるーちゃんのお願いなら何でも聞くよ!?だから怖い顔は止めて!」


おかしいな、笑顔の筈なんだけど?ふふふ…どうしてくれようか。


「わ、我は!」


「まずはソルテからね。いつもみたいに小さくよ?」


「っなったぞ!」


あ、やばいソルテ可愛すぎ…ぎゅうなでなでなで…っは、違うお風呂に入れるんだった!


「レインは浴室に行ってて?」


「えっ!ぼ、僕ちょっと用事があるの思いだっ」


「行ってて?」


「はい…」


さて、レインは私の意図をわかってくれたようでよかったよ。


「…我も1人で入れる」


確かに、よく考えたら成人男性を風呂に入れる少女もどうかと思う。てか、大人になったらもっとダメな気がする…第一それはもう介護的なものになるんじゃないのか…?


「ちゃんと湯船にも入ってくれる?」


「……わかった」


「じゃあ、2人が終わったら食べに行こうか!」


こうして2人にも身体を洗ってもらって私はスッキリした気持ちで食堂に向かった。


「精神的に疲れた…何で男と一緒に風呂に入らなきゃいけないんだ…それならるーちゃんと入りたい」


「黙れ、我とて貴様と一緒に入って嬉しくないわ…」


ふむ、浴室は分けてあげた方がいいのか…今度からそうしてあげよう。同性だから気にしないのかと思った。



食堂に着いたはいいが、大変繁盛しているようで中々空いている席が見つからないな。


「あっ!王子君!」


ん?王子?皇族でも来ているのかと思ったら、先程の娘がこちらに駆け寄ってきた。


「失礼だが、ボクは王子ではないですよ?」


「えっと、ごめんなさい。まだ自己紹介していなくて、どう呼んだらいいかわからなかったんですっ」


ああ、そういえば関わるつもりがなかったから聞いてなかったな。


「それは失礼しました。ボクの事はアルと呼んでください。後ろの高いのはソルテ、となりがレインといいます。素敵なお部屋をありがとうございます」


「私はエミリア、ですっ!あの、アル君とお呼びしてもいいですか!?あとお部屋気に入ってくれて、よかったです!皆さんはこれからここで昼食を食べていかれるのですか?それとも外で済ましてきます?」


そうか、外で食べれば情報収集も同時に出来て一石二鳥だな!そうしよう。


「ええ、いいですよ?そうですね、ボク達は外で食べてきます。部屋の鍵はフロントの人に一度返した方がいいですか?」


「いえ、持っていてください。ただし、無くさないでくださいね?」


「わかった。では、またねエミリア」


「はぅっ!また、ですアル君…」


なんか忙しそうだけどいい子みたいだ。帰りに何かお土産を買ってあげるとしよう。


「…何ていうか、あの子も可哀想に…るーちゃん女の子なんだけどな」


「ああ…だが真実を知ることはないのだ。ルーナも気付いていないしな」


「ん?呼んだ?」


「「何でもない」」


2人がハモるなんて、やっぱり仲良しなんだなぁ…そうか、これがツンデレか…


「な、何だろう?なんか寒気がしたんだけど…」


「奇遇だな…我もだ」


こうしてご飯と噂話を求めて商店街に来てみたけど、人が多すぎて逆に聞きづらい…お腹も空いてきたし…


「そこの兄ちゃん達!旅人の方かい?うちのミートタルト美味しいよ!出来立てだよ!食べなきゃ損だ!」


「では、3つ下さい」


「おや、3つね!熱いから気を付けとくれ!1リラと50センね!」


「1リラと50センですね…確かに熱いですね。はい、ソルテとレインも熱いから気を付けてね」


「まぁまぁ!小さいのにしっかりしているねぇ!似ていないけど、兄弟かい?」


「兄弟ではない」


「そうだねぇ、運命共同体?」


「幼なじみです!ちょっとボクの我儘に付き合わせているのです」


「まぁ、そうなのね?もしかして坊や達は遺跡の噂を聞いて来たのかい?」


おっ早速ビンゴか!


「まぁ、そんな感じですが…嘘っぽくて信じられないから調べに来たんですけどね」


「あら、噂は本当よ?入ったものは出られない。もう10人以上犠牲者出ていて、そ立ち入り禁止になったくらいよ。もうすぐ王都から騎士団も来て調査をするくらいだからね!好奇心で近づいてはダメよ?」


…王都の騎士団?へぇ、結構マジっぽいな…


「わかりました!ありがとうございます!」


よし、確証は得たし後は正確な位置はシルフに頼んで探してもらおう。


「っつ、まだ熱い…」


ミートタルトはまだ熱を持っていたらしい。生まれ変わっても私の猫舌は治らなかった…てか、何でソルテは平気なんだ?正真正銘猫なのに…


「なんだ?こっちも欲しいのか?」


「いや、熱いの平気なんだなと思って」


「そんなに熱くないぞ?」


あれ?私って猫より猫舌なのか?いや、ソルテは猫だけど、ガトー一族だから…ああ!ややこしい!ま、いっか!


「ふぅ、ふぅ…はむ……美味しい」


ミートタルト大変美味しかった。また、買いに行こう!








読んでくださりありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!

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