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なかなか進まないです…早く魔王様出したいのにっ
「あ"ぁん?なんだぁ、このガキィ?」
「ええ、ガキです。そのガキに喧嘩を売ろうなんてあなたも随分と大人げないですね?」
回りをぐるっと見回しながら諭してあげるのポイントなのだ。要するに、"お前恥ずかしくねーの?"を丁寧にいうとこうだね~
「っぐ…うるせー!っけ、興醒めだわ!…覚えてろよクソガキ!」
ふっふっふ…まぁ、1番の理由は後ろで殺気を飛ばしまくっている2人が原因だろうけど。品性は疑うが、多少は自分が不利だってことに気づける頭を持っていて良かったよ。
「あ、あの!…ありがとう、ございますっ!」
絡まれていた女性はよく見ればまだとても若いようだった。顔は見た感じでは15歳くらいか…そして素晴らしいプロポーションだな。うん、別に羨ましくないぞ?私はまだ6歳だからね!将来有望の筈だから!
「あのぉ?」
おっと、ちょっと思考がそれてしまった。
「あぁ、ボクが気分が悪くなってやったことだから気にしないで?」
警戒されないように微笑んで伝えたら、何故か彼女はボッと赤くなった。何故だ?
「あ、あう…あ、えっと…うぅ」
そして言葉が話せなくなったかのようになった…魔術使ってないんだが…
「そうなるよね~」
「当然の事だが見ていて複雑だな」
ソルテとレインは何が起きているのかが分かるようだが、私にはわからない!というか魔術使ってないのに、初対面の人にはだいたい何時こんなことが起きるんだけどね…未だに理由は謎だけど。問題はこうなるといつも時間がかかるってことだ。さて、どうしようか…放っておいて行くか。
「あ、あのっ!よかったら、家に来ませんか!?ちゃんとお礼がしたいですっ」
うぉっ!?いつもはみんな暫く呆けたようになるからビックリした!ちょっと目が爛々と輝いている気がするけど……
「いえ、お気になさらず。ボク達は町に着いたばかりで、これから宿を探さなければいけないのです。お気持ちだけ貰っていきますね?」
身長的な上目遣いになってしまうが、出来るだけ優しく行けないことを諭す。てか、急いで屋敷を出たからこっちの宿事情とか全く調べてなかった…どうしようか。
「まぁ!それでしたら、是非うちに来てくださいっ家が宿屋をやっているのよ」
おお、それならちょっと覗いてみようかな。ダメなところだったら、何か理由つけて逃げればいいし。
「それじゃ、お願いしようかな」
「はぅっ……小さな王子様!か、可愛い!」
「はい?」
「な、何でもないわっ!では、ご案内しますね!」
何だろう?この子大丈夫かな、さっきからぶつぶつ言っているんだけど…まぁ、期待しないで着いていくか。
「「「」お帰りなさいませ、お嬢様」」」
一瞬だけ固まった。いや、宿屋が見えてきたところからちょっとここで合っているのか心配になったけど…
「ただいま!今日はお客様を連れてきたの。困っていた私を救ってくれたのですっ!」
「左様でございますか。しかし困ったことに今は普通の部屋が空いていなくて…強いては使える部屋はスイートルームしか、空いていないのですが…」
「ではそこで構いませんわ!お金の事ならご心配しないでくださいね?お父様に話をつけておきます!」
「え?いや、でも…」
「こちらが鍵でございます」
思わず受け取ってしまったけれど、今ちょっとビックリしている。まさか助けた相手が町で1番大きい宿屋の娘さんだと思わなかったよ!
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