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原稿書いてる途中の操作ミスで全てが消えてしまった……泣きたくなりました!今日も短めです!
辺りは煙りと血の臭いが充満していた…周りを見ても焼けた城の跡と焼けた死体ばかり…
『あ''…あ''ぁっ…!!』
その中で一際酷い状態の者が未だに生き絶えずに苦しんでいた。
『…っ何故なの?…どうして?』
『う"ぅっ…は、は…キサマ、など…さい、しょ、から…っぐ…うあ''ぁ…』
『っギルバート!!』
彼にすぐ駆け寄り助けようとすれば、後ろから誰かに腕を捕まれ止められた。
『なりません!あなた様はその者が何をしようとしていたか忘れたわけではないでしょう!?』
『でもっ!!』
『…っごほ……こ、うかいは、し、てい、ない…っぐ…はぁ…はぁ…なん、どだ、っておなじ、こ…とを、するっ…』
『黙れ』
『…っ…ぁ"…』
その言葉を最後に男は生き絶えた。身体すら残らず灰となって消えてしまった…
『…っぃや!!!嫌よ!!…ギルバート!!』
『貴女のためです。もう忘れなさい…人間は愚かです。これでわかったでしょう?彼らは強欲で満ち足りることがない。いつも同じことを繰り返す…』
そんなことは信じたくない!いい人だって居る筈だ…彼だってきっと最初から悪人ではなかった!
『……っ…ぅっ…』
それでも結果は変わらない…今目の前にあるのが現実だ。彼は禁を犯し、私が罰した…この世で初めて愛した''人''をこの手で死に追いやったのだ。
あぁ…このまま私も消えてしまいたい…
しかしこの身体は朽ちることもなく死に絶えることも不可能だ。いっそ、彼と同じ生き物であればまた別の道があったのかもしれない…けれど、今の自分があるから出逢う事も出来たのだろう…彼が居なくなった世界は酷く色褪せてしまったようだ。
『……マクスウェル様』
そんな世界でどうやって生きればいいのだろうか?…もう何もかもどうでもいい…
『…ねぇ、クロノス…私は何の為に存在しているのかな…』
心に穴が空くとは正にこの事か…
『貴女は存在しているだけでこの世界の宝なのです。ご自分を責めないで下さい。』
誰もが口を揃えてそれを言う…だが、言い換えれば私は"宝"ではなく、この世界の"奴隷"とも言えるのではなかろうか…?
死ぬことも生きることも出来なくなってしまえば、残るのはいったい何なのか……
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眩しさを感じゆっくりと目覚める。
「うぅん…」
やけにリアルな夢を見てしまった。
身体が怠くて昨日の疲れが全く取れていない…
「ん…ん~…すー…すー」
横を見ればやはりヴァネッサが隣で寝ていた。昨日もとても心配をかけたようだ。
「……ふぁ…ねむい…」
2度寝をしようかと思っていたところに、知らない人の声が聞こえてきた。
「…うん?あ!やっと目が覚めた!わーい♪」
甲高い子供の声が聞こえてきた。
……きっと私は疲れすぎて幻聴まで聞こえるようになってしまったようだ。
「……」
こいうときは寝るに限る!今度こそ変な夢を見ることもなくぐっすり眠りたい。
「ああ!!まだ寝ないで!僕とお話しようよ!」
「何を言っているのです?彼女はまだ赤ん坊よ?貴方のテンションに付いていけるわけないじゃない…」
「今日は様子見だけ…可愛い…」
「うんうん!!あの方がまるで小さくなった見たい!すっごく可愛い!!」
「似ていない所もあるわね…」
「えぇ~?そうかなぁ?」
流石に自分の真上で談笑されたら寝直せないわ!
「…うるしゃい…」
………噛んだ。まぁ、いいか。
「それは失礼いたしました。おはようございます。ご機嫌は如何?」
いろんな意味で大丈夫じゃないよ!というか皆さん誰!?
身を起こして見渡したら丁度視線の高さに人魂のようなものがいくつか辺りをフワフワと漂っていた。だが不思議と恐怖は感じられなかった。むしろちょっと懐かしい…?
「だぁれ?」
とりあえず自己紹介から行きますか。
「あのねあのね!!僕はっ!」
「ノーム、落ち着きなさい。」
「まあ、気持ちはわかりますわ」
ノームと呼ばれたとっても元気な人魂は私の周りをクルクル周りながら他の者達と嬉しそうに話している。
「………」
私も随分とこの世界に馴染んだなぁと改めて思った。前はきっとこの状況に耐えられなかっただろう…
というか、この子達本当にだれ??
「…私達が分からないみたい…でも、気配は同じ…間違いない」
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