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少し考え事がしたくて外に出たのに、なんか厄介な奴がくっついてきた……
「ねぇねぇ、僕君のこともっと知りたいな♪」
「うるさい…何で付いてくるんだよ…」
秘密基地に帰りたいけど……今帰ったらせっかく頑張って作ったのに色々と壊れる気がする…主にソルテとノームがやらかしそう…あの二人は口喧嘩はするけど、実際にはやりあったことはないのだ。おそらく、お互いに傷つけあったら私が悲しむことをわかっているからだろうけど…そこに部外者を入れたら危ないと私の勘が告げている…こいうのって無視してはいけないって誰かが言っていた気がする。よって、今は街の商店街に来ているんだが……
「まだそれ言う~?もう決めたんだから、諦めなよ~!あ、一緒に居たあの黒い奴は本当に君の師匠なの?結構強そうだよね~」
「そうだよ…ソルテは強いの。悪いことは言わない、彼に見つかる前に私から離れてよね」
「んふふ♪むしろ楽しみだよ~!僕も狩りは得意だからねぇ…」
ゾワッ!?い、今なんか寒気が…ハッとしてレインの方を見たら何とも悪い顔をしていた。
「ワタシハオイシクナイヨ!」
「あっははは!何その話し方!?あ、ちょっと待ってよ~はぐれちゃうでしょう~?…ほら、これで大丈夫♪」
人混みに紛れて置いていこうとしたら、がっちり手を繋がれた………
「……手を離してください」
「ん~、嫌だよ?ふふふ…小さい手だねぇ。傷ひとつない…アル君はかなり金持ちのところの子でしょう?君の仕草や髪を見ればかなりいい環境で育っているのがわかるよ♪」
「サヨウデスネー!…はーなーしーてー」
ブンブンと腕を振っても離してくれなくて、しまいには抱っこされてしまった…しかもかなり注目を浴びている気がする…うぅ、恥ずかしい!
「ダーメ♪何を買いたいの?自慢だけどこの商店街にはよく来るから言ってくれればぴったり合うお店に連れていくよ~!」
私はただお前とはぐれたいんじゃ~!
<ソルテ~>
<む…どうしたのだ?>
あ、そういえばソルテとは以心伝心が出来るんだった!でも、離れていても通じるとは思っていなかったから、これはいい情報だ!
<あ~大したことじゃないんだけど……ちょっと魔族の鳥っぽい少年に気に入られたみたいで…>
<わかった。直ぐに向かう>
「……よね~。アル君もそう思わない?」
「ん?何が?」
「もうっ聞いてよー!僕が一人で喋っているみたいじゃないか」
「あ、うん…ごめん」
ぷくっと頬を膨らまれて、プイッとそっぽを向いている。改めて横からみるとレインも結構綺麗な顔をしている。目の下に泣き黒子が有って子供らしさの中に、妖艶さを感じさせる……
「よし、じゃああの串焼きを食べよう!それで許してあげる!」
……え、鶏肉なんだけど大丈夫なの?
「…いいけど、大丈夫なの?」
「あ、僕は皮ありの物を3つくださーい」
「はいらっしゃい!3つね!…このままでいいかい?」
「いいよー♪美味しそうだね」
「美味しいよ~!はい、90センね!まいどっ」
はっ!普通に払ってしまった!そしてレインは美味しそうに鳥肉の串焼きを食べているんだが……
「ん~♪皮がカリッカリで美味しいよ!食べる?」
「いや、いい…」
本人が気にしていないならいいか。それよりもいい加減下ろしてほしい。
「そぉ?モグモグ…ゴクン…あぁ、美味しかった♪次は何処に行こうか~」
「何処にも行かせぬ…その子を下ろせ」
ソルテがやっとついたけど…やばい、これ静かに怒っているパターンだ……声がいつもより低くて周りの温度が3度程下がった気がする…
「ふーん?君とこの子はどいう関係なわけ?あと、抱き心地がいいから嫌♪」
「……そうか、言いたいことはそれだけか?」
あ、これマジでキレたようだ。止めないと街が大変なことになりそう…
何で私の周りには血の気が多い者ばかりが集まるんだ……?
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