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生まれ変わったら無敵だった件  作者: K.C
第1章
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「ああ!こんな所にいた!シエラねーちゃん!アルがいたよー!」


一旦外に出て先程聞いた話について考えたかったけれど、子供達に見つかりみんなが食事をしているところに連れていかれた。空を見たら太陽がちょうど真上にあるから、今はお昼の時間のようだ。


用意されたのはお粥に少し野菜が入っているだけのものだった。一口食べてみたが、調味料がないのか殆ど味がしない。素材本来の味がすると言えば、聞こえはいいがこれは単に余裕がないからだろう。むしろ食事にありつけることが出来ていて良かったと思うべきなのだ。


「…ん、あれ?アルはもう食べないの?」


「あー!食べないならぼくにちょーだいっ!」


「こらっ、ちゃんとみんなの分が有るんだから人のものをとらないの!まったく…アル?元気ないみたいだけどどうしたの?」


「あはは…ボクは大丈夫だよ。ちょっと考え事していただけだから。あと実はもう食べてきたんだ…よかったらボクの分も食べてくれたら助かるよ」


そう言いながら隣にいた小さな男の子、ホーグに私の分のお粥を渡す。


「やったぁ!アルにぃ、大好き!」


ぐはっ!やっぱり可愛い!この子達にもっと良いものを食べさせて、身体も毎日洗って清潔な服も着させてやりたい!


「ボクもみんな大好きだよ」


内心だいぶ悶絶していたが、可愛い後輩の前だ…ニッコリ笑って伝えたらホーグはポカーンとした顔をした。あれ?なんか変だったかな?


「はぁ…自覚のない人垂らしは恐ろしいね。ほらホーグ、冷めきる前に食べなって」


「……あ…うん!」


ホーグは二つのお皿を重ねて他の子達の和に戻っていった。


「えっと…ボク何か不味いこと言った?」


「いいえ。ただ、改めてアルの恐ろしさを再確認しただけ…ホーグがそっちに目覚めたらどうしてくれる…」


「えぇ!?ボクまだ何もしていないんだけど…」


「…まぁ、実害は今のところないしいいか。ただ、アルはもう少し自分の見た目にも注意した方がいいよ?」


見た目?もしかして今使っている服、結構いい素材を使っているのがバレたのか?


「次回はちゃんと街で売られているものを着てくるよ!」


「え?服?それについてじゃなかったんだけど…街で買ったんじゃないの?…もしかして何処かから拝借しちゃったの?!今住んでいるお家って結構大変なのに無理しちゃっているの?」


ちょ、待って待って!何故か盗んだこと前提になっているんだが…シエラも思い込みが激しいのは変わらないな。


「ち、ちがうよー。これはちゃんとオーダーメイドだからっ」


「オーダーメイド!?え、アルはもしかして結構いいところの人に拾われたの?」


拾われたもなにも、良いところの令嬢なんだけどね…


「まぁ、そんなところ」


言えるわけないから、適当に過ごすしかない!


「そっかぁ、でもいいの?こんな所にいたら家の人とか心配しないの?小さな子供が外泊したらきっとパパとママも心配すると思うな」


「あ、それに関しては大丈夫!ちゃんと許可はとってあるからね!」


「そう?ならいいんだけど…」


「そうそう!気にしない気にしない!」


家の事は子供には話せないからね~。もう少し大きくなって情報などの扱いが上手くなったら正体を明かしてもいいのだけれど、今はまだ言えないのだ。


食べ終わったら各自各々のやりたいことを始めた。シエラは子供たちの洗濯物を篭に入れて、近くの井戸で洗ってくるらしい。一緒に女の子が3人行っていたから、付き添いだろう。


残った子供たちは街に戻るらしく、食べ終わったらすぐに出ていった。ホーグもその一人だ。


「さて、私もさっきの続きをやるか」


「女の子みたいに話すんだね?」


「っ!!」


誰もいないと思って呟いたのに返事が来て驚いてしまった!この私としたことが、気配をよめていなかった!


上を見たらレインが天井の端っこに"逆さで立っていた"……最初に会ったときと雰囲気がかなり違う。えっ?この子の気配は…


「君、人間じゃないね?」


レインからは人間が持つには禍々しい魔力の気配を感じた。なぜ会ったときに気づかなかったのかが不思議でたまらない。


「さすがに"人間は天井で立っていられない"からね?…ふふふ…でも…君も人間じゃないだろう?」


「は?私は人間だよ」


何をいっているんだコイツは?確かに私は色々と規格外だけど、まだ人間やめてないぞ?


「ははは…別に他の子達にしゃべったりしないって!僕たちは仲間だからね!僕はレイン・クーパー。見ての通り魔族だよ。君は?」


魔族が街に入り込んでいるって危ないんじゃ…あ、ソルテを入れた時点であぶないか。てか、そんなことより…


「人間だってば!」


「またまたぁ、人間だったら僕が魔族だと告げたとたん逃げるでしょ?僕達は人間からしたら"化け物"だからね」


確かに…でも、身近に非日常的な者ばかりと関わってきたせいでそいう感覚すらなくなったみたいだ。


「ふーん…それで?」


「え?」


「魔族だから何?泣き叫んで欲しいの?そうだったら他を当たってくれる?めんどくさい」


レインの実力は計り知れないけれど、何となくだが負ける気がしない!


こんな時はステータスが見える能力とかマジで欲しい!……いつか必ず開発して見せる!


「へ?めんどくさい?」


「うん。めんどい」


「はは、ははは…はっはははっはは!気に入ったよ!君が何なのかはこの際いいや!よし、孤児ごっこは終わり!君に着いていくことにするよ!」


「え、別に要らない」


意味わかんないし!


「ははっ冷たいなぁ♪」


要らないって言ったのにレインは相変わらず楽しそうに笑っている。そこまで笑う要素は見当たらないんだけど……


「うん。面白いね!僕の事はレインって呼んでね!よろしくねアル君♪」


「はぁ…人の話を聞きなよ」


そう言ってレインの方を向いたらちょっと固まってしまった…背格好は14歳くらいの男の子で、髪は薄い桃色でウェーブが掛かっていて、触ると柔らかそうだ。瞳はエメラルドの色で、健康的なの肌の色にに印象的なのはその背中から生えている翼。髪と同じ色で、ただ所々金色の羽が混じっているのかキラキラ光っている。


「…きれい」


思わず呟いてしまって、ハッとしてレインを見たらニコッっと微笑んだ。


この時思ったのは…この子を連れて帰ったときのみんなの反応…あ、ソルテは間違いなく不機嫌になりそうだな……









読んでくださりありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!


既にブックマークや評価をしてくれた方どうもありがとうございます!日々の糧になっています!


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