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最近の1番の楽しみが物語の続きを書くことです!が、今日は少し短めです!次話は新しいキャラクター出ます!
水晶をもった途端、思った以上に軽くて驚いた…ローウェルが呪文を唱えた途端、水晶から眩しい光が溢れてきて辺りを照らした!
水晶は白、青に変わった途端ヒビが入ってあっという間にくだけ散った…あ、ちょっと手を切ってしまったようだ…
「…っ!!これはすごい…属性は2つ、魔力は測定不可能とは…素晴らしい!」
「…やった!流石は僕のルーナだ!凄い!」
…くだけ散ったのは予想外だったけれど属性は予定通り2つまでしか知られなかったようだ。結果オーライ!
「ルーナ!?無事か!?」
父が私をすぐに祭壇から下ろして状態を確認し始めたのだが、私はそれどころではなかった…何しろ祖母や母方の親戚が皆、尋常じゃない目で私を見ていたのだ…
「…素晴らしい…素晴らしいわ!!」
「…これはすごいわね」
「……っ!」
祖母、親戚のお姉さん、母という順でそれぞれ感想を言っていた。母に関しては殺気すら出していたのだ!今までで1番はっきりとした敵意だった…いくら嫌われているからと言って実の母にそう見られるのは流石に傷ついた…
「ルーナ!ルーナ!!こっちを見なさい!しっかりするんだ!っヴァネッサ!ルーナの着替えと治療をしなさい!」
そこからはパーティーも早々と終わりを告げた。当主の末娘が儀式であり得ない魔力量を示しただけでなく、2属性まであることがわかったのだ。これは大変めでたいことと同時に、恐ろしいことでもあった…
もし魔力が暴走したら、被害はどのくらいか?
誰もがその時思ったのだ…この美しくて可憐なお姫様が感情のコントロールが出来なくなったら、どんなに危険なことか…只の魔力測定でこの破壊力なのだ。本来魔力測定はただ図るためのもので、測られている対象は全く魔力を使っていないのだ…
あるものは歓喜し、あるものは絶望し、あるものはただ驚いた…
しかし、そことはまた別のところでこの以上事態を感知したもの達がいた…………
未だにショックで放心していた私は、気がついたら着替えさせられていて、もう自分のベットの中だった。
ーそんなことは出来ない!まだ幼い子だぞ?!
ーええ、わかっているわ!だからこそ、ここに居てはあの子にとっても良くないの!
ーあの子は私の娘だ!絶対に何処にもやるつもりはない!
ー貴方があの子を大切にしているのはわかるわ!私だって母親なのよ?!それでも、あの子の為にもここに居ては危ないの!
ー…っ!!もう少し時間をくれ…ラウラ、君と争いたくない。この話は今は止めてくれ…
ー……そうね、私も貴方と争いたくない。けれど、忘れないで…あの子の為を想うならあまり長引かせない方がいいわ。貴方だって離れるのが辛くなる。
ー…わかっている。はぁ…今日はもう休もう。お互い疲れているし、明日になったらルーナの様子も治っているだろう…
ーええ…きっと大丈夫よ…
ああ…この様子じゃあ、近い将来私はこの家を出ることになりそうだ。それなら、これからの事について準備をしなければならない。
ただ、今日はもう疲れた…明日になったらきっといい案もあるだろう。
疲れのせいか、私は直ぐに眠りに落ちた……
次に目覚めたときに待ち受けている、新しい出会いなど知るよしもなかった…
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