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何とか廃墟の玄関に辿り着き、ここでは監視カメラ的な何かを設置したいなと思う…いや、近くの木とかにも監視するための"何か"を設置しなくては!一々見張りとか置けないし、それなら監視室でも作って全部が見えるようにあらゆる角度から見えるカメラが欲しい…いっそ動くカメラ擬きにしちゃおうかな。
「入らないのか?」
「ん~…侵入者対策を考えているんだけど、風・水・土の魔術を合わせたらいい"物"が作れそうなんだよね。この前ロバートに頼んだ品の中で使えそうなものもあるし…」
カメラ自体の作りがわからないから完全に勘と想像力で作るしかないけど、魔法を使えば作れる気がする!いや、作るんだ!
「るーちゃんはいつも珍しい物を作るよね~!」
「…"るーちゃん"…だと…おい!馴れ馴れしいぞ…我が主をそんな緩い呼び名で呼ぶな!」
なんか銀と水を合わせて、
「るーちゃんるーちゃんるーちゃん♪」
「グルルルル…止めろと言っているだろうが!」
………銀と水を合わせて風で空中に漂わせると…
「やーだよっ♪羨ましいなら素直にそう言えばいいのに~!あー怖い怖いっ♪」
「貴様…!!!」
…………………………合わせて、
「あははははは!!!!……僕もオマエが羨ましいよ…るーちゃんと契約していなければ今すぐにでも埋めるのに……」
「ほう、やるか?」
「ふふふ♪そんなこと言っていいのかなぁ?…本気で埋めるぞ」
……はぁ、何でソルテと精霊たちはこうも仲が悪いんだろう?一番友好的なノームですらこの始末…隣で喧嘩されていたら集中も出来んし!
「グルルルル…」
「ふふふ…」
「…二人とも煩い。やめろ」
「すまない「ごめんなさい~」…」
「「真似するな!」」
…息ぴったしだねー
あと、ソルテ今人型なのに唸るのやめろ。絵的にまずい!
ノームもさりげなくクレイムガンを撃とうとするな!
なんか最近老けた気がする…私、こっちではまだ4歳児だよね!?そうだよね!?何故こうも周りが短気なんだ……
「もう少し仲良くしてよー…せっかく見えるようになったのに…」
そう、ソルテは最初から精霊が見えるわけではない。力の弱い精霊は今も見えないのだが、ノームや他の強い精霊達は見えるようになったのだ。主な理由は私と契約して私の力の一部を共感出来るようになったかららしい…
「え~僕は別にこいついらなーい!るーちゃんだけいればいいもん♪」
「っは!奇遇だな!我もだ!」
「はぁ……もういいや。中に入るよ」
喧嘩する二人を置いて子供達が居る部屋にまっすぐ向かう。今日はシエラは居ないようで、小さい子達が壊れているベッドの下や家具の後ろなどに隠れていた。隠れているつもりでも、気配を読むことに慣れている私にとっては全く意味がないんだけどね。
「シャロン、アギル?ボクだよ、アル。出ておいで?」
「……っアルにい!?」
「「アルにいさん!」」
「にいさま、会いたかった、です」
にいさま…うふふふ…可愛い!いや、皆同い年と1歳くらいしか変わらないのに私の事をにいさんと呼んでくれる……この可愛い子達を撫でまわしたい……っく、みんな素材は悪くないから将来きっと輝く!特にシャロン…にいさま呼びはナイス!可愛い上に会いたかったとか鼻血ものじゃないか!鼻血でないけどっ!
「うん、ただいま。少しの間みんなとここで暮らしたいんだけど、いいかな?お土産も持ってきたよ。串肉だよ?」
「「「いつまでもいて!」いいよ!」くだしゃい!!」
ふっふっふ…作戦成功だな!これでチビッ子達の票は獲得した!後は帰ってきた少女少年達の許可が降りればここでの作業は問題ない!
「ありがとう♪他のみんなを待っている間屋敷のなかをちょっと見ているね?」
「「「はーい」」」
モグモグと美味しそうに食べている姿はハムスター見たいで癒される…シャロンはちびちび食べていてそこも可愛い……撫でたい
「……じ、じゃあ何かあったら呼んでね!」
「任せてアルにい!」
アギルがみんなを代表して串肉両手にもっていい笑顔で送り出して切れたんだけど…いくら私だからって警戒心弱くないか?これは後で教育だな!
そう思いながら廃墟の中を改めて見てもひどい有り様だと思う。衛生面は勿論、所々屋根も抜けているから中にまで草や土だらけだ。お陰で隠れ蓑にはなっているけど、勿体ないと思う。この廃墟はかなり広い方だ。前は立派な屋敷だったのだろう。呪われているという噂があったから人は来ないだろうが、いつ悪い奴に利用されるかわからないからね……なるべく早めに手をうっておかないとやばいな。呪いも本当じゃなかったしね。
玄関近くまできたらソルテとノームの声が響いてきていた……
「…だから、オマエるーちゃんとくっつきすぎだって言っているだろうが!この幼女趣味ヤロウ」
「…んなっ!?キサマに言われたくないわ猫かぶりジジイ!」
あいつら……まだやっていたのか。てか、二人ともキャラ崩壊してないか?
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