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昨日半分寝ていたのか、最後の一文は考えていることそのまま書いてしまっていて、読み返したとき焦りました!
ローウェルがソルヴィエール領に移ってきて早6ヶ月、今やすっかりこちらの生活に慣れたようで安心した。時々お婆ちゃんと揉めたりしているようだけれど、今のところ許容範囲内だろう。何せローウェルは既に裏の仕事の手伝いをしている。…まぁ、部屋の片付けとかは私が定期的に様子を見てやってあげているのだが……
「ふむ、やはりこちらの方がルーナに映えるな…いや、しかしあれの方が……」
今日はソルテと町で買い物をすることになったんだが…ソルテは今は人型で、周りの視線を一心に受けているにも関わらず気にしていない。主に女性人の視線が痛い…私は変装で地味な男の子の格好をしているから目立たない…筈だったのだけれど、この目立つことを気にしていないバ…ソルテ様のせいでバッチリ目立っている。
「…………帰りたい」
「ん?すまぬ、何か言ったか?」
「あー、ううん。言ってない言ってない」
外出の目的は私の新しい武器を調達するためだ。ナイフの扱いはソルテ曰く充分な実力が着いたとのことで、次はもっと扱いが難しい物にしたいらしく武器屋に向かっていたのに…途中で髪飾りを売っているお店を見かけてちょっと見たいって言った私が悪い……
ソルテは熱が入ってしまって先程からどれが一番私に合うか選んでくれている…髪飾りを売る店の殆どの客は女性だ。そこに美貌の青年が現れて彼女らは話しかけたいのかソワソワしている。
「よし、これにしよう!」
やっと決まったようで良かった!会計をさっさと済ませて、出ていかないとめんどくさいことになりそうだ!
「よし、じゃあ会計しよう!今すぐいこう!」
「ん?ああ、そうだな。思った以上に良い品が揃っていたものでつい時間をかけすぎたな」
まぁ、確かにここは良いものが揃っている。何せ、色んな所から取り寄せている髪飾り専門店だからね!そのお値段もなかなかで、手が出せるのは裕福な者だけだ。
早く出たいため、店員に買うことだけを伝えて会計してもらったんだが…なにこれぼったくりじゃねーか!?髪飾り一つに5万リラは高いわ!
はぁ…でも、ソルテが力説するなら良いものだろう。あんまり使う機会はないけど、買うか!デザインは後で見よう。
お金を支払い、品物を包んでもらう。今日の荷物持ちはソルテがやってくれるとのことだから、そのまま持っていてもらうとしていざ出ようとしたら…
「そこの貴方、お待ちになって!」
ッチ……間に合わなかったか。
気の強そうなお嬢様が頬を紅く染めて潤んだ目で話しかけてきた。これは…一目惚れだな。
「……何ですか?」
「ちょっと?聞いていますの?」
「だから何?」
おいおい、返事しているのに聞こえねえのかよ!まぁ、私には話しかけていないだとは知っているけどな!
「むぅ…私を無視するなんて!っあ!!恥ずかしさのあまり返事ができないのですね!?そうよね!」
…頭大丈夫か?
「私はスーザンと申しますの。貴方の名前を聞かせてちょうだい!」
「…ボクはアル」
いや、私じゃないとはわかっているんだけど…ここまで私も無視されてイラっとしたわ
「アナタには聞いていないのよ!先程から勘違いをしているようだけれど、アナタはお呼びじゃないの、何処かに消えてらっしゃい。美しい方の近くにいるなんて恥を知りなさい!」
はぁ!?コイツなんなの?ふ、ふふふ、ふっふっふっふ…
「そう。じゃあ、次に行こう?」
ソルテの手を握り店から出るとしようか。っふ、流石にビックリしたか。顔が固まっているぞ?ふふふ
「うむ、そうだな」
ソルテも素直に着いてきてくれる…後ろを向きニヤリと嗤ってやると我に返ったのか、彼女も慌てて追いかけてきた。しつこいな…
「待ちなさいっ!待ちなさいってば!」
「よーし、じゃあ次の目的地に早く着けるようにダッシュで行こうか!」
「そうだな、では行くか」
ソルテと二人で裏道に入り屋根を伝ったり塀の上を走ったりとして、もうダッシュで武器屋に着くことが出来た。
よし!もう着いてきていないな…一安心だ!
この時は彼女をあまり意識しないでいたけれど、後々また彼女に関わることになるとはこの時は思っていなかった。
ちなみに今回選んだ武器は槍だ。理由は間合いが一番長いからだ。ただ、私が扱えるものが中々無かったので、ここでは私に合う物をオーダーメイドで作ってもらうことになった。受け取りは後日になった。先ずは扱いから、成長するにつれて長さも延びて調整していく予定だ!
このあとは1度森に行ってウンディーネと課外授業が終われば今日の用事は全て終わりとなる。
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