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なかなか進まなくてすみません(;>_<;)
もっと頑張ります!
誕生日パーティーは親族のみで行われることになった。今日は両親の親戚がどちらも殆どの者が参加をしていて、特に母方の者が沢山来ていた。正直驚いた。今まで母の親戚には1度も会ったことがなかったので、母の親戚にも嫌われているのかと思っていた……
「まぁ!何て可愛らしいのでしょう!?まるで妖精さんみたいね♪」
「本当に!!可愛いわぁ!この頬っぺたなんて食べてしまいたいくらい…」
「なっ!ルーナを食べるなんて僕は許さないぞっ」
「こらこら、そんなに揉みくちゃにしたらこの子が死んじゃうでしょう?…うふふ…さぁルーナちゃんはこっちにいらっしゃい…」
何故こうなった…パーティーも中盤になって一通り食事も終わったら母方と父方の女性陣に囲まれた。
「待って!今どさくさに紛れてルーナを独り占めしようとするな!」
「ッチ…うふふ、そんなわけないでしょう?……それよりもウェル…お婆様に何て口の聞き方をしているの?」
…ん!?今後半部屋の温度が少し下がったぞ…お、お婆様こぇえ!!
「お母様、あまりローウェルを苛めないで下さいませ…ローウェル、あちらで儀式の準備を手伝うのでしょう?ここはいいから行ってきなさい。」
「っわかりました…行ってきます!」
少し不満そうだけれど今日の一代イベントはこれからだ。兄の1番の楽しみも私の魔力測定と属性を調べることだろう。楽しみにしてくれているのに、多少騙す事になるのが少し罪悪感を感じている…兄よ許せ……
「あなたは相変わらずねぇ…貴女の頑固さと信念にはいつも驚かせられていたけれど、ようやく後継者を産んでくれて嬉しいわぁ…この子はいつからこちらに預けるのかしら?」
「…すぐにでも預けたいが、夫が溺愛しているから今はまだ無理よ。何か理由はつけるが、こちらの手はずが整い次第そちらの者に預けるのでご心配なさらずに…」
「それは良かったわ…貴女のことだからてっきり何かしら反抗するのかと思っていたから、安心したわ」
「…掟は絶対です。これ以上は我が儘が言えないのは承知していますから…それに、この子を産んだときから覚悟は決まっています」
どうしよう、話がみえない…私の今後についてのようだけれど母と祖母はなんの話をしているのだろう?嫌な予感しかしないんだけど…
「ならいいわ。なるべく早くに準備を終えなさい。この子の訓練をするのが楽しみだわ!これで分家から選ばなくてもすんだ…うふふ、楽しみねぇ」
訓練されるのか!?さっきからずっと祖母に抱っこされたままで話を聞いているけど、この人も何だか危ない感じがする!笑っているのに目が怖い!めっちゃギラギラしてるよ!お婆ちゃんもう少し年寄りらしくしようよ!さっきから気になっていたけど、いい筋肉してるな!?
「ええ…ご心配なく」
母はそれだけを言って父の方に戻っていった。
「とは言ったものの…この子は目立ちすぎるわねぇ…私たちの仕事はどれだけ周りに気付かれずが基本だから、気配を消すことから学ばせるしかないわね…はぁ、それにしても可愛いわぁ」
…仕事?気配を消すってなんだ?公爵令嬢ってそんな高度なこと求められるのか…うーん、それなら大丈夫な気がするけどね。何しろ今までも沢山隠れて調べものなどをしてきたけど、誰にもばれてないもんね!
「そういえば…ルーナちゃんさっきからなにも話さないけれど、どうしたの?もう言葉が話せるのでしょう?…さすがに難しかったかしら」
…よし、わからない系で行こう!
「うぅん?ああたん?」
ちょっと首をかしげて、わからないポーズを発動!!さぁ、どうだ!?
「…まぁ、そうよね。まだまだ赤ん坊よね…もう立って歩くことができるっという点だけでも将来有望ね!…貴女の成長を楽しみにしているわ」
「あい?」
ちょっとお婆ちゃん怖いんですけど~誰か助けてくれないかな~?さっきまでの人だかりいつの間にちょっと遠いし…あれ?こっちが移動したのか?全く気付かなかった…
「準備が出来ました!お嬢様をこちらへ!」
ついに来たか…ここからが私にとっての本番だ。
「…へぇ、こんな顔も出来るのねぇ」
私はこれからの事でいっぱいで祖母の呟きを聞いていなかった。だから、少し油断してしまったのだ。祖母は突然私を放した!
思わずきれいに着地をしてはっとした!
「うふふ、流石ねぇ…本当に楽しみだわ♪」
「ルーナ!?だ、大丈夫!?怪我はない?!」
「ルーナ!?っお婆様何てことをするのですか!?」
ローウェルとエベル兄さんが慌てて走りよってきた…やっべぇ、これ何かのフラグな気がする~
「あら、ごめんなさい!今一瞬真っ白になってしまって…ごめんねさいねルーナちゃん!お婆ちゃんを許してちょうだい?」
「だいよーぶ」
実際驚いただけで大丈夫だしね!もっと高いところから飛び降りたことあるし…
「何があった?!」
遅れて父と母がこちらに来た…うん、母上視線が怖いんですけど!今にも視線で人が殺せそうなんですけど!
「大丈夫のようですので、早く儀式を始めましょう。ルーナこちらにいらっしゃい」
「…あい」
…怖い怖い怖い!あ、なんかトイレいきたくなってきた…母上怖いっす!
私は物凄くびびりながら母に連れられて、儀式の為に作られた祭壇に座らされた。
祭壇の周りと台の上には沢山の呪文が書いてあって、それらがすべて繋がって円上にかかれていた。
「ローウェル様、水晶をこちらへ」
いよいよ儀式が始まる…よし、出来るだけ隠すんだ私!頑張れ私!!
「大丈夫だよ。ルーナはきっと素晴らしい属性を持っていると僕は確信しているからねっ」
そしてローウェルは私に、私の頭一つ分もある水晶を丁寧に渡して呪文を唱えた…
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