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今回も短いです…
夢ではいつも同じ場所にいる
とても自然豊かで美しい景色だ
滝には虹が掛かっており
その先の湖は透き通っていて
深い場所まで見える
その中で人魚達が楽しそうに泳いでいる
陸では数多の動物達が種族関係なく
仲良く過ごしている
ここは秘境と呼ばれる場所だろう
今はもう見ることのできない精霊達の楽園
私はいつも高いところから皆を見守っている
けれど心は空っぽで世界に一人ぼっちだ
囲まれてはいるが、皆が欲しいのは"私"ではない
この景色を、場所を守る"私"だ…
それがいつも見る夢だ……
ここで夢が覚める………そう…そのはずだった…
『マクスウェル様』
『………………』
『マクスウェル様、聞こえていますか?』
『……え?』
誰かに呼ばれて振り向いたら、とても美しい人がいた。黒い着物みたいな格好に金の模様が描かれていて、とても神々しい姿だった。腰まである長い白髪を横で三つ編みにし、灰色の瞳で私をとても心配そうに見ている。
『…やはりお気持ちは変わらないですか?』
『……ええ』
この声はいつぞやの私を止めた者の声だとすぐにわかった。夢の中の私は彼をとても信頼しているようで、不思議と気持ちも落ち着いていく。
『私は反対です。お止めください…リスクが高すぎる!上手くいったとしても何の意味があるのですか!?』
『私は失敗などしないわ…知っているでしょう?それに、今のまま只悪戯に時を過ごしても意味がない…私は忘れたいのよ。例え一時だけだとしても必要なの………だから許してね?』
『…マクスウェル、様…』
『貴方にしか頼めない…ねぇ、クロノス?私の我が儘は何でも叶えてくれるのでしょう?』
そう…彼、クロノスは彼女の願いに弱い。
その時彼女の記憶が断片的に私に流れ込んできた…彼は彼女にとって兄の様な存在だ。いつも諭してくれる絶対の信頼を寄せている臣下だ…
『…かしこまりました』
『ふふふ…よかった。助かるわ…』
闇のなか手を伸ばしている
いつか光を掴めると信じて
例え光が蜘蛛の糸のように細くとも
私は諦めない…
辛くとも諦めてはいけない
生きている限り闘い続けよう
私に課せられた運命が
定められたモノだとしても
変えてみせる
命をかけて望みを叶えよう
新しい自分に期待と希望を乗せて………
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