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ローウェルの部屋に着いたらあまりの散らかり様に一瞬フリーズした。この屋敷では部屋を持っている者は自己責任で管理しなければならない。もちろん掃除も片付けも自己管理だ。余程のことがない限り、他人の部屋に勝手には言ってはいけない。それがルールだ。
「……………………」
「………………えっと、とりあえず兄様は一回お風呂に入ってきて!これ、私が作った特性入浴剤で疲れとかが嘘みたいにとれるの!」
「っえ!?」
反論を許さず浴室に押し込む…てか、あそこも掃除が必要だな…まぁ、今回は仕方ない。兄は生まれてこの方掃除とか片付けも絶対したことないだろう…私も生前から得意な方じゃないから、最初は広い部屋の掃除で1日中かかっていたけれど、今では奇跡的に早くなった。だが、自動掃除装置を作る野望は諦めていない!でも今は…手動でやるしかない…
先ずは汚れていた服を全て一ヶ所に集め、ずっと変えていなかったであろうベッドメイクも剥がしてしまう。掃除道具は…よし揃ってはいるみたいだね。窓を開け、高いところから埃を取っていく。次に魔法で水を少し出して雑巾掛けをするのだ。大きな水玉を幾つか出現させその中洗濯物を色分けで入れる。中に独自で作った洗剤や柔軟剤を入れて洗濯機と同じように洗えるように、自動で回転等を設定して魔法を命じる。その間に床掃除と、片付けを済ます。
ベッドメイクをして、ついでに部屋の模様替えもしてしまうか…部屋の壁紙などを白から明るい水色に変えて、花瓶に白い花を飾れば部屋の雰囲気は全く変わった!
それが終われば次は洗濯物の水を蒸発させ、風に熱を乗せ魔法で洗濯物を乾かす。流石に量が多いから水玉を一つずつでだ。アイロンが無いため、乾かすときにはシワが着かないようにコツが要るのだ。全てクローゼットなどに仕舞い終わったら部屋の掃除と片付けはミッションコンプリートだ!
ここまでやって30分程で終わった。誉めてほしい!さて、ローウェルが中々浴室から出てこないんだが…
「お兄様~?大丈夫?まだかかりそう?」
「…ん…もう、でます…」
あれ?これは私の作った入浴剤が気持ち良すぎて寝そうになっているな!だけど…
「お兄様~、お風呂の中で寝ちゃダメだよー?」
「…んー…わかってる」
ローウェルが出てくるのを待つ間、どうやってこれまでのことを話そうかと考えてる…………
うーん…私は正直今の生活が嫌いじゃないんだよね~…普通の令嬢では味わえない自由さもあって、ある意味恵まれていると思う。大変なことも沢山あるけど、基本的に楽しいことの方が勝ってしまう。今はとても充実した毎日を過ごしているのも確かだ。ソルテも屋敷の皆もスラムの子供たちも居て、寂しくもないし…むしろ今から王都の生活の方が窮屈だろうなぁ…
でも、これを理解してもらうのも大変そうだ。
ローウェルは頭はいいけど、思い込みが激しいところがあるからなぁ…
ベッドに座って待っていたらようやくローウェルが出てきた。先ほどより顔色も良くなっていて何よりだ。部屋の変わり様を見て驚いてくれたみたいで、目を大きく開いて周りをキョロキョロ見渡している。
「ふふん♪気に入ってくれた?」
「この短期間でルーナが全部やったの!?」
「もちろん♪助けてあげるって言ったでしょう?」
「…すごい…ありがとう」
喜んでくれたみたいでよかった!
そして、ここからが本題だ……
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