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生まれ変わったら無敵だった件  作者: K.C
プロローグ
3/113

最近は朝起きると真っ先に続きを書かなくては!って思います。ブクマくれた人本当にありがとう!毎日元気もらってます(*`・ω・)ゞ

ローウェル・バティスチ・ファン・ケロス

バティスチ家の次男で魔術にとても長けていている。先日僅か9歳で国の魔法研究機関に所属した天才。肩まで伸ばしてある黒髪を横で括っていて、父譲りの綺麗な蒼い瞳をしている。

ついでに大変美少年だ…そして本人も自覚がありナルシストなところもある。綺麗なものが大好きで、その中に私も含まれているらしい……


「いい加減ルーナを離してください。ルーナは僕のなんだから!」


そう言いながらキッとパパを睨む兄上…いや、そこまで睨まなくてもいいんじゃないか…あれだな、綺麗な人が怒ると怖いってやつだ。


「ほう、早かったじゃないか。最近は仕事が溜まっているお前の上司が嘆いていたのを聞いていたんだがな?」


「"僕の"仕事は溜まっていないよ。僕は天才だからね!無能な彼奴らと一緒にしないでくれる?それにルーナの一代イベントに支障が出るようなへまはしない!可愛いルーナの為には僕は何だって出来るんだから!」


あ、うん。ありがとう…ちょっと好かれ過ぎな気がするのは気のせいだろうか?


「はぁ、わかったわかった。私も準備があるからまた後で会おう。ルーナ?また後でパパと遊ぼうな?ローウェルに苛められたらすぐに言うんだぞ~」


「僕はルーナを苛めたりしませんっ!!」


父は私を床に下ろして今度は頭にキスをして名残惜しそうに部屋を出ていった。


さて、準備に戻るか…私は回れ右をしてヴァネッサの所の戻ろうとしたがその前にローウェルに抱っこをされてしまった。


「ねぇ、ルーナ?何処にいこうとしてたの?僕が此処に居るのになんで背中なんて向けるかな?君は頭がいいから僕が言っていることが分かるよね?…ねぇ、僕の可愛い可愛いお姫様」


…わかるから怖いんだよ!

もう一度言おう、私の兄はナルシで、美しいものが好きなのだ。自分で言うのもなんだけど、今回の私は確かに可愛いと思う。ただまぁ、中身が成人している大人のものだから色々と我ながらに残念なところがあると思う。


話を戻そう…私は今回の人生で色々と特別であるのは自覚している。そしてこの兄には"少し"ばれていると思う。まだ測ってはいないけれど、魔力もかなりある。寧ろ誰よりも持っている自信がある。


「ルーナ?聞こえているよね?」


ローウェルがニッコリ笑っているが目が笑っていないです。ごめんなさい…何でよりによってこの兄にバレたかな…


「にいちゃま、、、」


「ただいまルーナ、僕は最近ちょっとしか会えなくて寂しくて仕方ないよ!…もういっそお城につれていこうかな…いや、でも可愛いルーナを彼奴らに見せたくないし…うーん」


「おうち、いる!」


いやいやいや、なに言っているかなこの人は?!てか、ヴァネッサ!?助けてくれって助けを求めようと見たら、床ですやすや寝ていた…


「うん?あぁ、邪魔だから寝てもらっているよ。だって僕とルーナの時間を邪魔されたくないし。」


万事休すか…流石としか言いようがない。無暗唱で魔法を使うのは凄いことなのだ。この才能を買われて兄はこの年でお城に呼ばれて大人に混じって研究やら色々やっているらしい…


「にいちゃま、おろちて?」


そして困ったことに私も魔法が得意。

無暗唱で使役するにはかなり大変なものらしい。使い術を正しく理解してそれをイメージすることが大事であるとか…ただ、結局頭のなかでも暗唱はするらしい…私はそんな難しく思わないでも出来てしまうんだけど…むしろ"これができたらいいなぁ~"なんて思うだけでも魔法を発動できる。かなりチートである…


「ふふ、ダメだよ?今日こそは逃げられないからね?僕とたっぷりと遊んでもらうからね!…そうだねぇ、何処から始めようかな♪」


ダメだこれ…今日は誕生日パーティーで魔力を測る儀式がある。それにより属性が判明するから、何処に力を入れるべきかを少しずつ学ぶらしい。ただ、私の場合この兄の遊びで作った測量機で事前に知りたくて触ったら木っ端微塵にしてしまった前科がある。そして間の悪いことにローウェルに見られてしまった。それ以来彼の溺愛ぶりが酷くなって最近ちょっとヤンデレ化が進んでいる気がするのだ…


「…ちゅかれたよぉ…にいちゃまぁ」


もう、猫被るしかない!ここは上目遣いで頼んでみることにした。結局は兄は私に甘いからね!使えるものは使うしかない!


「うっ、わかった。じゃあ、今日はルーナの最後の仕上げは僕がするってことで許してあげる!」


よっし、ちょろいな…うん、これはこれからも使えそうだ。覚えておこう…


「あいがとぉ」


「任せて!ルーナは世界一可愛いし天才の僕にかかればどうってことないよ!そこのメイドよりずっと上手く出来るから!」


ものすっごく嬉しそうに断言しているローウェルは兄でちょっと残念なところがあるけど、こいうときは得だと思う。美少年は目の保養になる!頬を染めて嬉しそうに話す様子は大変萌えるのだ!お姉さんにはちょっと目に毒だよ!昔やっていた乙女ゲームを思い出して物凄く萌えるよ!今は妹だけど!!


「……うん」


あぶないあぶない。


「実はプレゼントを持ってきたんだよ!今日はルーナの誕生日でしょう?…っと、こうつければ、うん!やっぱり似合う!」


ローウェルが着けてくれたのは髪飾りだった。

小さな白い花から赤いルビーが3つ垂れ下がっている。シンプルだがかなりセンスがいい!


「わぁ、かわいい!あいがとぉ!」


子どもにこんな高価なものを与えるのもなんだが、中身が大人なもので私だってこいうものが大好きだ!思わず頬が綻びてしまう。早くこっちでも大人になりたいなぁ…


「よかった!あ、もう時間みたいだね!一緒にいこう!」


「うん!」


確かにもう時間になっていたようだ。

さて、今日はどれだけ周りを誤魔化せられるにかかっているな…改めて自分の"能力"や"力"は隠さなければいけない。


そう、私には人に言えない秘密があるのです。

この世界には魔法を使えるものには属性があって、その属性によって精霊に力を借りたりすることができるのだ。ただし、魔力量が一定以上あるものでないと精霊は応えない。その場合簡単な魔法しか扱えることができないのだ。


殆どの人は精霊術は使えない。

精霊術が使えるのは魔力量が高い貴族の方が多い。それに属性も1つが普通だが、王族に近い血筋だと2つ持つこともある。

現に父と兄達は2つの属性もちだ。そこは流石公爵家だ。王様と父は従兄弟らしい。

王族は3つ以上ないと王位継承が出来ないらしい…大昔に精霊王と何かの誓約を交わしたらしいのだ。


そこで話は戻る…私は全属性持ちだったのです…

なんだか嫌な予感しかない…そしてローウェルには少なくとも私が2つの属性持ちであることがバレているのです。全部使えるってバレたら四六時中研究される気がするからこれは絶対に隠し通すのです!…只でさえ1歳児が話ができている状態もおかしいのに誰もが突っ込まないのが不思議なくらいだ…


この世界で生まれ変わっている経緯は分からないが、せっかくもらったチャンスは無駄にしたくない。死んだときのことは思い出せないが、前世では沢山後悔をしたから今度は後悔しない生き方をしたい!


だから、これからはちゃんと色んなことと向き合っていこうと思う…母のことも、自分のこともしっかり向き合うことを改めて心に誓う。

できることは全部やろう!今の自分はやろうと思えばできる力を持っているんだから………





読んでいただきありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!

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