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窓から騎士隊と父が着いたのは夕方になる頃だった。新人の訓練とは言っても、父を含め10人程はベテラン騎士のようだ。今回の訓練は実践も兼ねるため、明後日から森で野営し、昼間は魔物討伐をしてくれるらしい……
このソルヴィエール領では昔から魔物の襲撃に何度も襲われていたため、50年程前に国が魔術師達を送り込んで結界を張るように取り計らった。だが、魔物の数が日に日に増えているためどうしても結界をすり抜けてしまう奴らもいるのだ…街には冒険者ギルドもあるから街にはそれほど被害は出ていないのは不幸中の幸いだ。
今日は久しぶりに令嬢の格好をしていて、何だかソワソワしてしまう
「ねぇ、ソルテ…大丈夫かな?変じゃない?」
ソルテの前でくるっと回ってみる
今日はピンク色のドレスを着ていて、上には白い長袖のボレロを羽織っている。ドレスにはレースが惜しみ無く使われていて、スカートの部分はまるで花弁のようになっている
「うむ…似合っているぞ」
ならよかった!父を出迎えるべく窓から出ようとしたら下でマリーが来るなサインを出していた。あ…窓からじゃなくて玄関から出迎えないとおかしいか!こちらの生活に慣れすぎて、普通の人の感覚が消えてしまっているのかもしれない……
「んじゃ、行ってくる!」
何だかんだいって父に会うのは好きだ!イケメンだし優しいしとても愛されているのかがわかるのだ。
玄関に着いたらもう既に騎士の何人かが屋敷に入り始めたところだった。今回はざっと見たところ14、15才くらい少年達が50人程だった。玄関では父と祖母が挨拶を交わしているようだ。今日と明日だけこちらの屋敷に泊まる手筈になっている。
階段を下りたら父がすぐに気づいてくれた!途端に情けない顔になって小走りで会いに来て直ぐに抱っこしてくれた!
「ルーナ!!私の天使!」
「お父様!お久しぶりです!」
額や頬にキスされて少しくすぐったい
「…団長、皆が見ているので控えたほうが…はぁ、いっても聞いてくれないですよねー」
知らない強面の騎士さんが父に話しかけようとしたけれど、何だか諦めたような顔で父が存分に私をぎゅっとしたり頭を撫でてくれたりするのを見ながら待っててくれた……すごく恥ずかしい!
「可愛い私のお姫様、手紙を読んだぞ。最近はとてもお転婆さんになっているのかな?」
「お転婆じゃないもん!元気だけだよ!」
「ははっ!それはそうだな!ルーナ姫は元気で世界一可愛いな!」
「えへへ♪お父様大好き!」
ぎゅっと抱き締めて頬にキスをすると父はもう一度抱き締めてくれ下ろした。
「私もルーナが大好きだ!愛しているぞ私の天使」
「…あぁ、団長?よろしいでしょうか?」
「…今は忙しい」
「そうでしょうね。ですが後ろで待っている少年たちの事も思い出していただければ幸いなのですが」
後ろで少年達がポカーンとした顔で見ていた……ああ、うん…噂では厳しい騎士団長様がこの様子ではびっくりしてしまうよな
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