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「どうしたんだ?我はここで待っているから飯を食ってきて良いぞ」
いやいやいや、普通に話しているけど気にするところはそこじゃないよね?!
「いや、だってソルテは猫だよね?」
もしくは猫科の魔獣だったはず!!
「ネコとはなんだ?我は誇り高きガト一族のものだ!」
「えっと…要するに人なの?ネコなの?」
ガト一族って聞いたことないんだけど…てか成人男性と同じ部屋で寝るのは些か抵抗があるぞ
「だからガトだと言っている…人ではなく魔族だ。人型にも獣の姿にもなれるぞ。我は特別だからな!人型になったのは300年振りだったが…何処かおかしいのか?」
「いや、大丈夫だけど…ってそこじゃなくて、はぁ…まぁいいや」
「ふむ…このベッドは随分と柔らかいな」
「あのー…部屋に居るときはせめてガトの姿になってくれない?」
「別に構わないが…屋敷の者達が見たら怖がるぞ?」
あんなに可愛らしい姿を怖がる何て事はないと思うんだけどなぁ?
「その時は私が何とかするから。あと寝る場所も用意しなくちゃだけど、今日も一緒のベッドになると思うからまた小さい姿のほうが助かる!この際仕方ないからね」
「…それはそれで無防備な気もするが…まぁ良い。……これで良いか?」
瞬きしたら今朝と同じ子猫の姿だった。
こうやって見るとやはり可愛い!
大の大人だとわかっているが猫好きの私には耐えられない!
「やっぱり可愛い!」
ぎゅっと抱き締めて撫でまわす!はぁ~癒される~♪
「っ…そなたは…はぁ、もう好きにしろ」
はぅ…この諦めた顔もたまらない!
「可愛いよぉ♪」
「もうわかったから、とりあえず飯に行ってこい」
むぅ…それもそうか。ちょっとお腹が空いてきたしこれからのことについてもおばあちゃんと話さないといけなかったのを忘れていた。
「ソルテの分も持ってくるね!」
「では酒を持ってくるといい」
「わかった!ちょっと探してみる!」
お酒ならいいやつが地下室にあったはず…たぶん1個くらいなくなっても気づかれないよね!?
部屋を出て食堂に着いたら珍しくおばあちゃんも着席していた
「今日はかなりやんちゃをしたそうね?服に血が沢山着いていたって報告があったのだけれど…本当に怪我はしていないのだろうね?」
やっぱり報告されていたか…この際正直に狩をしていたとだけ伝えるか
「ちょっと森で狩をしただけで、怪我などはしていないです」
「そう…ならよかったわ。意欲的に取り組んでくれるのは嬉しいわ。けれど、無茶をして貴女に何かがあったら困るの。それはわかるわよね?」
「はい。おばあ様」
「よろしい…話は変わるのだけれど、来週貴女の父がこちらに来るらしいから修行などはとりあえず一旦休止になるわ」
「お父様が来るのですか?!」
今回は随分と早く再会できそうだ!いつもなら6ヶ月は会えないのに、今回は3ヶ月くらいだ。何かあったのだろうか?
「ええ…今回は課外訓練等で新人を鍛えるらしくてねぇ…わざわざここソルヴィエールで実施する事にしたみたいだわ」
ああ…何だか読めてきた
親バカだとは思っていたけれど、まさか仕事を利用して会いに来るとは思わなかったよ
「というわけなので、ロビルソンが帰るまでは"普通の令嬢"の勉強が続くわ。頑張ってちょうだいね♪」
「はい」
久しぶりにワンピースを着た生活をする事になりそうだ。パパが来るならローウェル兄さんも絶対来そうだ。ソルテの事はまた後で相談しよう……ばれたらなんか大変そうな気がする!こいう勘って大事にしないと、後で後悔するのがわかる……
数日後には屋敷の前に馬車と騎馬隊が着いた…
あとから聞いたのだが馬車の中身は全てお土産だったのと、兄がこっそり乗り込んでいたらしい…うん、予想通りだな
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