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生まれ変わったら無敵だった件  作者: K.C
第1章
13/113

12

短めでちょっと視点を変えます。

おばあちゃん視点です!




私の名はメイローズ・ディー・サークレイ。

7年前に夫を亡くして以来、このソルヴィエール領の領主をしているのです。私の一族は代々暗殺業を生業にしているのだが…娘が私の跡を次ぐことを強く否定してしまった。


昔から良く出来ていた子だったから、まさかあんな形で裏切られるとは思っていなかったわ…


"仕事"帰りの道裏であの男に出会ってしまったのがいけなかった。今までずっと従順だったあの子が、バチスチ公爵と結婚するから暗殺を業を控えたいと言ったときは思わず半殺しにしようかと思ったわ…


結局は娘が生まれたときに私に預けるということで話がまとまったけれど、あの子は2回とも男児を産んだ…一族の掟では女のみが暗殺者として育てられる。男は望む時のみに訓練はされるが、基本的に自由ね…何故そんな掟になっているかは今はわからないけれど、あの子が後継者を産まなければ後継者を他の血縁者から選ばなくてはいけなくなる…それは出来るだけ避けたいわね…


しかし、心配は杞憂で終わった。ついにラウラが女の子を産んだ!だが、待てども子供を私のところに預けないから、1歳の誕生日パーティーの時に孫を見るついでに念を押すことにした。


そこで私は絶句してしまった…ルナは私が会った中で一番美しい幼子だったのです!

透き通るような白い肌に桜色の唇、頬は薄紅色で首に掛かるくらいの白銀の髪は動く度に輝いていた。何より金色の瞳が印象的だった…

ルーナが会場に入ったときは誰もがその美しさに見とれてしまった…


その後皆が次から次へとあの子と繋がりを持とうとしているのが目に見えた!だが、そんなことはさせない!あの子は私の所に来るのです!周りを牽制しつつ、和からあの子を遠ざけるけれど、ローウェルが何かと邪魔しようとする…この子も聡い子で勘もいい、是非連れて帰りたいけれどラウラとの約束は女児のみだ…とても残念です。今日はルーナの魔力測定も兼ねるらしく、ローウェルはその準備にいっている間にラウラに念を入れるのを忘れない。


しかしこの子はとても目立つ容姿をしているから、先ずは気配を消すことや目立たなくすることを教えなくては!あぁ、楽しみだわ!


あら…この子はこんな目も出来るのね…片言ではあるが言葉もはなし、理解もしているようだねぇ。それに、身体能力も悪くない…少し試したくて腕を放したら…案の定きれいな着地をしてくれた!素晴らしい!あぁ…これは本当に期待できるわ!早く屋敷に連れていって私自ら鍛えたいわ♪


魔力測定では属性が二つあることと魔力量が桁違いだということしかわからなかったが、わが一族が代々受け継ぐ属性が現れなかった。しかし、水晶が魔力に耐えきれず破裂したからただ確認がとれなかっただけと確信しているわ。


その後色々と暗躍して、念願のルーナを手に入れて私は更に驚くこととなった…


彼女は本当に期待以上だった!3つの時にスラム街に1ヶ月ほど(もちろん監視つきで!)訓練で生き延びるように言い渡したら、1ヶ月後に子供たちのリーダーになっていた……4歳になってちょっとした仕事を任せたら、そちらも期待以上の働きをしてくれる!


成長してきて美しさと強さをもった我が孫を見ていると、天は無二を与えないというのはデタラメだと思った…


今日はちょうどオベラの目撃情報が入ったからルーナに取りに行ってもらうことにしよう。


あの子が戻ってきたら次の段階に進めることにしよう!


「さぁ、私の可愛いルーナ…もっと私を楽しませてちょうだいな…うふふふ」


夜も更け、きっと夜明けには帰ってくるだろう……


読んでくださりありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!

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