10
最近キャラの名前ですごく悩みます……
これから森に向かうなら準備が必要になってくる。一度部屋に戻ってもう一度着替えることにした私は、面倒な奴と廊下でばったり会ってしまった…
「おやおや、お姫様はこれから"おねんね"かな?」
ヒューズ・ディー・ドナード(10歳)
この屋敷に移ってからやたらと絡んでくるめんどくさい奴だ。つり目なせいかはわからないが、いつも睨んでくる…私が来る前は彼がここでの最年少だったのだ。そこに年下の私が来て、あっという間に追いつき、"ちょっとした依頼品の回収"の任務に着いたのが不満らしい…
「あー、うん。疲れたからもう寝るの!んじゃ!」
「っふん!次期長様は呑気で羨ましいよ!」
…お前は何がしたいのかわからないよ!というか、私のことが嫌いならさっさと退いてくれ…
「あっそ…で?」
「……オレはお前と違って忙しいんだ!メイローズ様も期待しているって言ってくれたし、今回だって依頼品の回収も完璧に出来たしな!」
「ソレハヨカッタデスネー…」
「今に見てろ!絶対オレの方が優秀だって皆にわからせるんだから!お前がズルしてるのだってわかってるんだから!!」
いやいや、思い込み激しいし付き合ってらんねー……実力行使で黙らせるか
「ヒューズ?そんなところで何をしているのです?今日のノルマは達成したのかい?」
あ、おばあちゃんが登場したこの隙に行くか!
「め、メイローズ様!依頼は"完璧"に達成しました!こちらが依頼品です!」
"完璧"を強調してるけどそれは私への牽制だね?
「あらそう。アニーに渡しなさい…そんなことよりルーナ、言いそびれていたんだけどこの羊の魔物は、集団で行動をする習性をもっているのよ。一つでも捕まえられたら今回は達成よ!今度こそ気をつけてらっしゃい!」
「はーい!じゃあ、おばあちゃんまたあとでね!」
チラッとヒューズを見たら真っ赤になっていた。っふ…少年よ、見た目に騙されているのはお前だぞ?
「…まだ負けてないんだから!」
「はいはい」
片手上げて振り向かずに真っ直ぐ部屋に戻る。何か言っているようだったが、聞こえないー
先ずは闇に溶け込めるように白いシャツを脱ぎ、前世でみた忍者のコスプ…戦闘服に着替えた。もちろん自分で作った!生地から自分で探して硬度も軽さを重視、デザインも何度も試行錯誤しながら動きやすく、そして何気に可愛らしいものにして頑張って作り上げた!全身黒付目だが、腰と肩にある赤いバラが言い味を出していると思う!髪はまだ乾ききっていないが、走っているときに邪魔になりそうだから、バラの色と合わせて赤いリボンでポニーテールにした!
よし、あとは捕まえるためのロープか何か、うーん小さいって言うから森で調達してくるのもてだな。
「うん…今日も…可愛い」
「シルフ…まぁ、いいかちょうどいい!バーレイの森まで追い風をちょうだい!出来るだけ早く目的地に着きたいの」
「承知…ルーナ様のお願いなら…断る理由が…ない!…」
シルフや他の3人?はあれから何度も私に会いに来てくれるようになった。ただ姿を見えるようにすると決まって私がダルくなるからそれ以外の時は声と人魂みたいな姿だけで会話するようになった…
「ありがとー」
そして本当に私の為に色々な事を教えてくれる。噂話や屋敷の者について…祖母については一族についてなど、聞けば何でも答えてくれた。理由は未だにわからないが、精霊達に甘やかされている自覚はある…まぁ、精霊は気まぐれって言うし、気にしないで行こう!
窓から一歩踏み出したら足元にシルフの風を感じた!この風に乗れば片道1時間の道のりだって10分足らずで着く……
バーレイの森に入って先ずは目撃情報があった所から探してみる。
「流石にここには居ないか…」
噂では臆病ですばしっこいということだったから、木に登って上から探そうかなぁって思っていたら突然背筋がゾワっとした…!何かに見られている!
サッと周りを見渡したら、木の上にいた"それ"とバッチリ目が合った……黄色いビー玉のような目をしていてすごく綺麗だが、同時になんとも言えない威圧感を感じる…これはこの森の魔物ではない!レベルが他と違いすぎる!どうする!?
迷っている間に"それ"は動いた!
「こんな刻に人間の子供が森にいるとはな…」
なんと、言葉を喋ったのだ!
でも、それより気になることが目の前にあった…
「…か」
「…なんだ変な顔をして…別に人間の子を食わねばならぬほど腹は減っておらぬわ」
「可愛い!!!」
「…は?」
「可愛い可愛いかわいい!!欲しい!」
「ど、どうした!?気でも触れたか!?」
だって目の前には大好きな猫さんが居たんだもの!それも私より大きなビッグサイズだ!もふもふし放題だ!怖さも忘れてその大きな猫に抱きついた……
「っは!?は、離せ人間!!」
「うふふ♪もふもふだぁ…」
こちらの世界にきて私は一度も猫を見ていなかったのだ。もうこちらでは存在しないものだと諦めていたのに!ちょっと大きいけど可愛らしさは同じ!!あぁ癒される~
「聞いておらんのか!?グルルル…」
おっと、怒らせてしまったみたい。それはいけないと思ってちょっとだけ離した…しかしこの魔獣を何としてもてに入れたい…うん、あの方法を取ろう!
「ごめんなさい!あまりの感動でちょっと理性が飛びました!あなたのお名前はなーに?黒い魔獣さん」
可愛らしく首を傾げながら頭の中で魔方陣を形成していく…いつもは面倒でやらないがせっかく覚えたんだ、この時こそ使うべきだろう!
彼は目をスゥっと細めてこちらを見た。
「お前は…我が怖くないのか?」
「なんで?すっごく可愛いよ?私は好き!」
手を後ろにやり、隠し持っていた針で指を少し切る…
「…よかろう。我の名を特別に教えてやろう…我は"ソルテ"だ。お前は何という?」
「よろしくソルテ!私は、アルファティリエ・バティスチ・ディー・ルナ!…これから宜しくね♪」
言い終わると同時に彼、ソルテの額に私の血を付けて完了だ。彼の回りに魔方陣が沢山現れては額に吸い込まれていく…
「っぐ……貴様!我に何をした!?」
これが私とソルテの出会いだった…完全に私が暴走した黒歴史としてその後ネチネチと言われることとなる………
読んでくださりありがとうございます!ブックマークや評価をしていただけると作者のやる気が上がります(笑)よろしくお願いいたします!




