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大変お待たせしました!m(_ _)m




「へ、陛下?この状況は……っ?!」


闘技場では炎が荒れ狂い熱風で客席にまで届きそうな勢いだ。先程まで闘っていた二人は状況を呑み込めず、一時的に戦闘を止めている。何故なら闘技場自体が挑戦者達に牙を剥いているからだ。


「くっくっく……あっはははは!!!」


客席では魔王様が楽しそうに腹を抱え爆笑しながら観賞している。


「…………あれ、止めなくていいのですか?……参加しなくて良かったです…」


「るーちゃん張り切ってるからなぁ…僕は辞退してよかった…見る方が楽しいしね」


ドグラスとレインが一緒に居るなんて珍しい…何を話しているのか気になるけど、今は次のトラップを発動させないとイケないから後回しだ。


今回この闘技場には精霊達の力と知恵を借りて、幾つかフィールドを創った。主には4大精霊が嬉々として色々とアイディアなどを出してくれたことにより、ちょっと難易度が半端ないかもしれない…けれどみんな魔族だし人間よりは強いかと思い造り続けたら、我ながらにすばらしい訓練場ができた。


それに、此方で魔力を使っていたとき気付いたが、ここではマナの流れが微妙に違う。コツさえ掴めば少量の魔力で色々と出来るけれど、普通に使ったら倍程使うはめになる。普通の人間では長く暮らせないだろう。


『ルーナ様、火力はもう少しあげますか?それとも範囲を伸ばして足場にマグマの池を作りましょうか?』


「うーん、花火もあったら楽しいかも!」


『かしこまりました。では、出場者に向けて花火を出しましょう!』


「それなら、キラキラしているやつがいいと思う!危機感の中に楽しさを演出だね!」


『っふ、流石ルーナ様。よくわかっていらっしゃる』


「いや、待て!エフリート、貴様もルーナに頼られて嬉しいのはわかるが暴走はそこまでにしろ…もう既に闘いではなくお前らのイタズラ生き残り戦になっているぞ…」


そんなことはない…ハズ………あれ?あの罠いつの間に発動していたんだろう?それによく見れば、客席から必死に中に居る者達を助けようとしている者が少なくない。


こうやって見るとこれは完全に私が悪いようだ…


《解除》


そう念じれば全てのトラップが停止して、何もなかったかのように闘技場も元通りになった。


「な、何だ!?」


「…どいうことだ?」


「おい!お前ら、無事なんだな!?」


「早くそこから出ろ!敵はまだ近くに居る筈だ!探しだして八つ裂きにするぞ!」


「ふふふ…まさか、陛下の膝元で喧嘩を売るとは…何処の愚か者なのでしょうか」


いえ、楽しくなるかなと思って"少々"罠を仕掛けただけだったんだけどな…まぁ、作っている途中で色々と思い浮んで、"ちょっと"やり過ぎたかもしれない……でも敵って…これはわたしがやったってバレない方が身の安全かもしれない。


「ルーナ、もう終わりか?さっき花火がどうのと聞こえたがやらねぇのか?」


ギル様…今ここで話しかけられたくなかったよ…周りが一気にこっちに殺気の籠った視線を送ってきた。









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