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覚醒〜水晶の導き〜2

少女の進む道は、まだ始まりの渦中。

この女性は、この森の深部に、まったくの無防備な状態で迷い込んだみたいだ。森には、危険がたくさんある。

ヤナギも護身用の短剣を腰に吊るし、普段着とは違う革の防護服姿で、来ているのだ。

「ヤナギ……ついておいで」

ふいにそう言うと、女はまるで地面を滑るように歩き出す。

「待って!!」

叫ぶと同時に彼女を追う。

女は森の中を走り抜けていく。草を払う暇すらなく、ヤナギもひたすら走った。

彼女の白い服のおかげで、どうにか見失いそうになっても、ついていくことができた。

その瞬間、突然…ヤナギの視界から、女の姿が消えた。

「嘘!?えっ…ちょっと何処行ったのよ!!」

慌てて、消えたほうへ駆けて行く。草むらを飛び越えて、ヤナギがたどり着いたのは、例の洞窟だった。

辺りにあの女性の姿はない。

「一体どういうことなの??」

心底そう思うので、言葉にしながら、ヤナギは洞窟へ歩み寄る。

ピッチャン……ピチャン……奥から、水滴のしたたり落ちる音が聞こえてきた。

ゾクリと嫌な寒気を感じつつ、ヤナギはそれを無視し、薄暗い洞窟へ入っていく。

所々に水溜まりがあり、洞窟全体は、ムッとした湿気に包まれていた。

「気持ち悪い所だわ。早く帰ろう」

思わず呟くヤナギ。

滑らないように気をつけて、奥へと進む。進めば進むほど、入り口からの光は薄れて、暗さが増していく。

洞窟の壁づたいに、更に奥へ行くと……ふいに、光が見えてきた。洞窟の奥で、何かが光っている。

普通なら引き返す所だが、まだ水晶を見つけてないし、その光への好奇心に負けて、ヤナギはそのまま進む。

光はどんどん強さを増し、細かった洞窟が急にひらけた。洞窟の最奥部へ来たのだ。

「わぁ〜」

目の前に広がるその景色に、ヤナギは感嘆の声をあげる。

黒い洞窟石の所々に、水晶が顔を出し、淡い光を放っている。しかし、ヤナギの目は上を見上げたまま動かない。

その空間の中央には、まるで大樹のような巨大な水晶の柱が、そびえ立っていたから。

無意識のうちに、ヤナギは歩み出す。その目はまだ水晶の柱を見つめている。

そして、彼女は見つけてしまった。

水晶の柱の中に、人が閉じ込められているのを……。

気の赴く時のみ、急に書き出しますので・・・すみません。

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