「未来からの贈り物」
美樹、和也、ふたりの視点で物語を描いています。連作形式の掌編小説です。
「未来からの贈り物」
金曜日の夜、恋人の美樹と食事をする予定にしていたのに、彼女に断りの連絡を入れることになった。
病院の駐車場に着いたのは、午後九時すぎだった。
夜間出入口の扉を開けると、通路の左手に守衛の窓口があった。そこで手続きを済ませ、エレベーターを目指して進んだ。
面会時間は午後八時までなので、人通りはない。節電のため、必要最低限の照明しか照らされていない通路は、薄暗かった。
七階でエレベーターを降りるとホール・・・。
※ 一身上の都合により、大幅に改編しました。今まで感想をいただき、ありがとうございました。