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Flight:4 俺らの日常は常にネタとボケ。今日は特別にスパイスを効かせてるけどね。 -午後-

どもども。


やっと新しいのがかけました。


時間かけてすいません


では、第4話です!

2102年

7月7日

12:45




空磨のシャウトで幕を下ろした学科集会から1時間半。


空磨、遊也、昂希の3人は滑走路脇の格納庫ハンガーの屋上緑地で昼食をとっていた。

雨嵐以外の時は何かを駄弁りながら空を仰いで食すのが習慣になっており、常に議題やら話題やら噂やらが3人の間で飛び交う。

一昨日まではマイクロソフトが6月に出した新作ゲーム【SONICソニック Warsウォーズ】の攻略法に大激論を交わしており、挙げ句取っ組み合いに発展しそうになった。【SONIC Wars】は、某国に拠点を置くとあるPMCに所属する1人のSBライダー視点で物語が進行していく空戦格闘シュミレーションゲームで、1月でミリオンセラーと成るほどの大ヒット作である。


しかし、それ程までに熱く語り合った攻略法は既に真夏の青空に飛んでった。

今日の議題は……


『何でソウマは上木教官とそんなにフレンドリー……いや、婚約なんて交わしてるんだよ!?』


「フレンドリー云々は昨日の模擬戦でだ!!そして婚約は交わしとらん!!!」


『うそだっっ!!』


「真実だっっ!!」



空磨が自爆した件について。


「…つか、お前ら何でそんな嬉々とした顔で追究しようとしてんの?」


「いやさ、たった1時間半で全校生徒に広まったこの騒動」


「張本人が自分の身近と知って、それがソウマなら尚更」


『全部ゲロって欲しいなって』


「ざっっけんな!!」


「てへ」


「……ザンネンが何やってやがる…」


「大丈夫大丈夫」


「深くまでは聞かないさ」


「知りたいのは事の発端だから」


「根幹から掘り起こそうとしてんじゃねぇか!!!」


兎に角騒ぎを広げたくない空磨は何とか話を終わらせようとするが、しつこい2人が根掘り葉掘り聞き出そうとし、無限ループにはまる始末。


「なぁ……俺たち、親友だろ?」


「親友……か?」


「少しは僕達の事信用してくれたって良いじゃないか」


「…まあ、な……」


2人は立ち上がって空磨に深く頭を下げる。


「頼む!」


「僕達の為に!」


「………」


「……信用してくれ」


「変には使わないから」

「……って言って情報売って金にする気だろ」


『………』


「………」


『……チッ』


間を置いて揃ってしっかりと舌打ちをした。


「本性出したなコンニャロウ…!!」


「……どうやら僕達は…」


「和解できそうにねぇな……」


「仕方ない……」






『よろしい!ならば戦争だ!!』








15分後





『………』


「……で?」


『さぁせんしたっ!!』


“戦争”は空磨が勝ち、情報漏洩は免れた。


因みに戦争で使用されたのはソニー製品の【PSVitaⅡ《プレイステーションヴィータ2》-3000】専用ソフト【Centuryセンチュリー:OutLineアウトライン】略称【C:OL】と言うロボットバトルアクションである。


3つの画面には、大小様々なバーニアを頭部以外の場所に埋め込み、ダブルエアインテークタイプのエネルギーブースターを背負いこんだ、まさしく空戦格闘仕様の高機動型の機体がポーズを決めていた。青空のバックに赤青白のトリコロールカラーがより一層映える。


「クソッ…残り2分までは優勢だったのに……」

「パルスマシンガンにエネルギーライフルにレーザーサーベル使っといて、ツインプラズマキャノンなんて撃てるもんなのか……!?」


空磨の機体のエネルギーブースターは、それそのものがとてつもなく強力な光学系プラズマキャノンとして使用する事が可能なブースターではあるが、その強力さ故にエネルギー消費もとんでもなく多い。その為、通常なら物理系火器を装備するのが常套手段であるのだが、彼が装備したのは光学系火器であった。

さらに重量は高機動型脚部の制限重量の1/4を占める。

コアモジュールに腕部、ジェネレーター、ラジエーター、武器に至る全ての重量を残り3/4に納めるのは不可能に等しいのだ。


「残念だったな三下。全国ランク5位まで来れたらまた相手してやるよ」


余談ではあるが、空磨はC:OL全国ランク1位だったりする。


「クッ……強者の余裕ってか…」


「……何時か倒してやる…」


他者から見ても無駄と分かる1時間を過ごした3人だった。




………




PM02:45

第1主格格納庫メインハンガー・フロント

ブリーフィングルーム


「2とjokerでどう「スペードの3」あ…」


「ハート7・8・9・10の階段革命で7渡し8切り10捨て、スペード・クラブ・ハートの2・ジョーカ枚1枚の革命、8切って、2枚7渡しして上がりっと」


『なん……だと……ッ!?』


『うわ~…セイちゃんえげつな~……』


普段仲がいい女子ですらドン引きする無双具合。

やらかしたのは空磨達1-Dのクラス委員長、甲斐崎聖。

しでかされたのは空磨と遊也の2人。


ブリーフィングルームの机を使って大富豪をやるという不真面目な行動は、学年主任の緋賀に見つかれば問答無用でシバかれる。


……但し、クラス委員長である聖は除く。


理由としては………まあ、汚い大人同士の取引と言うことで。


「甲斐崎さんってさ、【手加減】って言葉を知らなそうだよね」


「そう?コレでも手加減した方よ」


「それでもなぁ~……強過ぎて何も言えねぇ…」


「まず手札がランダムに振り分けられた時点で手加減も何も無いって言うwwww」


「草生やすな草」


「さぁせんwwww」


「……現実って時に無惨よね」


「以上、女子代表の甲斐崎 聖さんでした」


「………何時からショートコントに変わったよ」


呆れ顔の空磨はブリーフィングルームの時計を見た。

時間は14:59:50を指していた。


因みに今日の集合は15:00であり、緋賀は常に秒針までキッチリと計算する人間である。


つまり、時間まで残り10秒。


ブリーフィングルームはゲーム機やら雑誌やらが乱雑に放置され、机椅子共にグチャグチャに置かれていた。


そしてもう一度言おう。緋賀はブリーフィングルームを散らかしたままにしていると、散らかした当人達をしばき上げる。


………彼らのデッドラインは残り10秒…いや、秒針が一つ進んで9秒である。


「総員片付けェェ!!!」


空磨は叫び、半分が机椅子を整頓し、半分が私物を整理し隠す。


その間実に7秒。


そして定位置の席に座り、姿勢を正す。


直後に前扉が開き、緋賀は入ってきた。

後ろには上木鈴華がついて入ってきた。


「よーし、ちゃんと集まってるな。それでは操縦科のブリーフィングを始める。橋雁!」


「起立、気を付け、礼」


『よろしくお願いします!!』


「着席」


「ではまず、夏季休暇についてだが…………」

話は学科集会の話の詳細を事細かく確認していき、1学期後期終業式までの日程を決めていった。

その間、空磨と遊也はだるそうに、聖は真面目に、鈴華は空磨を可愛い弟のように見守り、周りの男子は空磨に殺せそうなくらい夥しい殺意の視線をぶつけていた。


「それではブリーフィングを終わる。解散!!」


「ありがとうございました!!」


緋賀と鈴華が部屋を出た途端、3人を除く男子総員が空磨に殴り掛かる。


「おいエース!覚悟は出来てんだろーなぁぁぁ!?」


「この恨み、晴らさせてもらう!!」


「鈴華教官とイチャイチャしやがってぇぇ!!」


「羨まけしからんぞ貴様……!!」


「月に代わって……」


『天中!!』


いや、手身近にあるもので殺しにかかってきた。


「お、オイコラ!やめr「あなたたち、いい加減にしなさい」…聖?」


その時、聖が割って入ってきた。


髪の陰に隠れ表情こそ読み取れないものの、纏う空気は荒々しいものだった。


「か、甲斐崎さんどいてくれ!奴に制裁を下せ「黙りなさい」しかし!!」


「私は黙りなさいと言ったの。聞こえなかったかしら?」


「…聖?おまえどうし「空磨も黙ってて」……はい」


有無を言わさず、開口すら許さない超高圧的な口調に遊也は心地悪い汗をかく。


〔これって…やべーけど、止めたら自分に降りかかってくるパターンだよな〕


「南無南無……」


誰にも聞こえないように手を合わせて唱えてみたりしていた。


「あなた達…一々そんなくだらない事で騒ぎ立てないで。ここは公共の場よ」


〔いいぞ聖!そのまま押し切れ〕


「しかもまだ私達には訓練がある」


〔そーだそーだ!その通りだぞ〕


「そんな状況で暴れてみなさい。怪我人が出たり、下手したら訓練中に墜落者だって出る可能性だってあるのよ?」


ここまでは至極真っ当な説教だが、本番はこれからだったりするのが、甲斐崎聖の本性である。


「少なくとも今は私情を持ち込まないで」


〔うむ、もっとももっと……あれ?〕


そう、今は(・・)である。


「訓練は自己演習フリーらしいし……」


〔なんか……空気が変だぞ〕


「空磨は少なくとも搭乗るだろうし……」


〔………まさか聖ッ……!!〕


「決着はシューティングで着けなさい。仮にも操縦科ライドの人間でしょう?」


『ソレダァァァ!!!』


「はめやがったァァァ!!」


……これが(お嬢様)の本性である。


「さぁ、迷える子羊たちよ。今こそ残忍で残酷な狼を打ち倒すのです!!」


「Yes. My Maria !!!」


「オイコラ聖ッ!!テメなんて事やあ、オイ!やめろ掴むな引っ張るnイッタ!!!誰だ髪掴んだヤツやめr痛いいたいイタイ!!!!!!」


『……やっぱりこうなるんだ』


遊也達もブリーフィングルームを出る。


部屋に残ったのは、関わりのない人間の疲労の溜め息だけだった。








☆キョーのホーカゴ☆




上木鈴華と甲斐崎聖はとんでもない人であり、甲斐崎聖はドSである。




ん……なっ!?ちょっ、やめろ聖!!それだけはヤメテくrうぼぁぁぁ!!!






追記


空磨はシューティングで完封



鈴華に誉めらる



また男子の顰蹙を買う


という無限ループが発生したのは言わずもがなである。



先ほどぶりにございます。

ボロボロのかかしです。


現在大学1年生になって約3週間が経ちますが、まだまだ慣れません。


次話投稿までもう暫くかかります。


今後とも、よろしくお願いしますm(_ _)m

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