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空と彼女

作者:

うしろの席の窓から空を見る


澄んだ遠い空に吸い込まれそうな感覚を覚えながら

彼女の姿を空に描く


彼女の少しはにかんだような笑顔が空に鮮明に映しだされる

映し出されたかと思うと 彼女の姿は

すぐに空の青に吸い込まれて消えてなくなった


 

  彼女が居なくなって 5年


         まだ彼女という存在は僕の中で生きている



彼女が居なくなってしまう事が恐ろしくて怖かった

非現実的すぎて そんな事考えられもしなかった

今になってもまだ  実感なんて湧きはしない



  だって彼女は居たんだ


         僕と同じように生きていたんだ



今も同じ 彼女は僕の中でずっと 変わらずに生き続ける…はずだった





君を失った今  怖いものなんて何も無いと思ってた











         今怖いのは















        僕が君を忘れてしまうこと















5年前の今は

彼女の声も仕草もぬくもりも眼差しも…

彼女と名付く物は全て覚えていたのに


今は?


  顔すらもうろ覚えじゃないか


僕の記憶に 君のスペースはあるの?


毎日 毎日 空に描かれていく君の顔は

毎日 毎日 ぼやけていく


僕が描いた君の顔は 僕がいる限り何時間でも何年でも

   そこに在り続けるはずだった


今は?


  1分と経たずに消えてしまうじゃないか



君を忘れたくないのに

僕の中を君でいっぱいにしたいのに

そう出来ない させてくれない















誰か 彼女の顔を思い出させて















誰か 彼女という人がいた事を思い出させて















誰か















彼女が居つづけることが出来ない空を  消してください















      そして 


      どうか   


 空の変わりに君の姿を映し出してはくれないか















そうしたら 僕は君を忘れないで済むのに

いつでも 何処でも 君が僕の側に…


そうしたら 僕に怖いものなんて何もないに

でもきっと楽しいと思う事も無いんだろうね




最後にもう一度だけ彼女の姿を空に描くと

その姿が消えるまで待ってから 僕は教室を出た


また明日も僕は後ろの席の窓から空を見上げ

彼女の姿を空に描くんだ



明日も、明後日もその先もずっと…



きっと彼女の姿が空に描かれなくなる日は

僕が君にまた会えた時か僕が記憶喪失になった時ぐらいしか訪れないと誓えるよ


君もこの空を見ているだろうか?

この空の青にかけて誓うよ




さぁ 歩こう


歩く速さが速ければ速いほど 彼女に会える日が近くなるのだから


さぁ 一歩…―














 青い空の下  


背中をトンッと 誰かに押された気がした


えー『幼い日の思い出』も完成していないのにちゃっかり短編小説なんて書いちゃったりなんかしっちゃったり

している、すももです(笑)

これはですねー。理科の授業の時、あんまり暇だったんで

理科室の机にラクガキをしていて、その時に書いたもの

なんですよ(おい!)私、詩とかもたまに書いてるんで、

最初は詩を書こうと思って書いてたんですけど、だんだん

話が出来上がってきちゃったんで「短編小説って事に

しちゃおう」みたいな感じで出来上がりました(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分の理解力が低いのか少しわかりづらかったです。 ですが興味深く感じました。
[一言] みじかすぎるとおもいます。 もっとながければいい その登場人物の会話がほしい。
[一言] 最後のところで少し救われた気持ちがもてるお話でした。 全体的に悲しみが伝わってきて切実な感じがよかったです。もうすこしどうしてこんなことになったのかがわかればおもしろかったかなと思いました。…
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