表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

『シャドーポリス、覚醒』



> 俺の名はKURO。

元はただの学生だった。笑って、怒って、恋して、未来を信じていた。

――それが、あの日、全て焼き尽くされた。


目を覚ました時、俺はもう“人間”じゃなかった。


四肢を失い、喉を潰され、右目は空っぽ。

だが、胸の奥にだけは、まだ“何か”が燃えていた。


「復讐など、無意味だ」

白衣の男が、どこか冷たく言った。


俺は笑った。

「――なら、その意味すら焼き払ってやる」


これは、機械仕掛けの怪物が、“人間の怒り”で動く物語。

地獄より這い上がった正義なき正義。






俺はシャドーポリス。

闇を斬るのは、光じゃない。もっと深い、絶望だ。



> 「おまえ達に法は必要ねぇ――そのかわり、俺が裁く!」


機械の眼が赤く閃き、KUROの体内で駆動音が唸りを上げる。


黒いコートが風を裂き、背中に刻まれた“地獄の警章”が月光に浮かぶ。


「――地獄の番犬、シャドーポリス、出動だ」





> 建設途中の廃ビル。闇の取引、そして悲鳴。


KUROのブーツが、乾いた床を踏み鳴らす。


男たちが振り返る――だが、彼の正体を知る者はいない。


「誰だ、てめぇ……!」


KUROは静かに顔を上げる。

赤い機械の右眼が、冷酷に輝く。


「“誰か”はもう死んだ。俺の名は――KURO」


風が吹き荒れるなか、KUROがコートを翻し、銃のような右腕を向ける。


「おまえ達に法は必要ねぇ!――かわりに、俺が裁く!」



次の瞬間、フロアに閃光が走り、爆音が夜の静寂を裂いた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ