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7滴目 才能

「血術! 弾補充(リロード)!」



修炎の右腰のガンケースが朱色に光った。すぐ炎撃を取り出す。そして照準器サイト悪血バッドブラッドの頭に合わせて放った。


バン


炎の弾は朱色の炎をまとわせ、空中で揺らぐ。遠くに行くほど大きくなり、悪血バッドブラッドの額に当たったときにはペットボトルのキャップくらいの大きさからガシャポンのカプセルくらいの大きさになっていた。


悪血バッドブラッドは当たった瞬間、強すぎる衝撃で頭を真上に向けさせられた。額から炎が舞い上がり、骨は粉砕されていた。満身創痍という奴だ、もう何もできないのである。


完全に戦意と意識を失っている悪血バッドブラッドに修炎は炎斬でとどめを刺す。

頭をグサリと刺した。悪血バッドブラッドは数秒経った後、体が無数の"針"でかたどられたものになった。



「うお、めっちゃ針や」

「修炎何本かもらってけ」

「別に要らないよ」



戦いの一連を見ていた琴葉、真理はあの短時間でよく倒せたことに感動すら覚えた。

梶は目を細め、笑顔になった。水矢はというと…



笹道 修炎…血液型は"炎"で、銃とナイフの扱いがうまい。期待できる。

氷野 南斗…今回はあまり見れていないが、あの速さであの大きさのものを軽々と…


あの"霧"のときだって氷野は躊躇ためらうことなく撃っていたな。逆光が厳しかったはずなのに、正確なエイム。

それは今回の笹道だって同じことが言える。距離がまあまあ離れていると言っても頭をピンポイントで狙うのは難しい…


もしかしてだが、とんでもない才能を持った奴が入って来たか…………………?



「いつか"上の人たち"になれる…か」

「え、なんか言いました?」

「いや、何でもない」



水矢は考える暇もなくとあることを決断する。



「武器が欲しいくらいなら結構真面目に活動してくれるんだよな?」

「まぁ…はい」

「じゃあ、これ読め」



そう水矢が言うと、どこからか持ってきた紙を南斗と修炎に手渡しした。



      ―――――――――――――――――――――――――――――

             血液・体に関する追加・補足書類

      ―――――――――――――――――――――――――――――


⑦血液型を変える物質、ブラッドニウムの効果は一度きりだけ。

 ヘモグロビンの色素や性質もろとも変える。

⑧脳死した場合、脳を再生する血を持つ者の半径30m以内であればまだ死なない。

⑨血は1秒に1%回復する。0%になると脳に酸素が届かなくなり、

 脳が停止(シャットダウン)する。輸血によって脳は再度動き出す。

血促進剤(スピード)(錠剤)を接種すると血の回復を促進する。1秒に10%になる。

 飲めば飲むほどその力は増える。効果は1分。

血剤(エリス)でも力は増え、体の血は100%を超えることができる。

 だからといって体に支障はない。血は100%を下回るとまた回復しだす。

⑫悪血は組織名でもありながらその一員もその名である。階級が存在し、下から

 雑魚(ざこ)廃血(はいけつ)上血(じょうけつ)死血(ゾンビ)吸血鬼(ヴァンパイア)神吸血鬼(シンパイア)の順である。

興奮剤(アドレナリン)は悪血の組織内で作られている。

 ブラッド二ウムは悪血の組織近くで発見される。



※(再確認)悪血の目的は世界征服。そのために一般人を消して、

 すべて悪血にする行為をしている。





「……これ…似たようなものを前……………」

「頻繁に活動してくれそうなお前らに渡しておく知っておくといい情報だ」

「また覚えゲーですか…………………」



暗記と国語が苦手な南斗にとってはあまり嬉しくないものだが、修炎はそうでもなさそうである。水矢は二人を期待しているからこそ渡した。知っている人はあまり少ないが、水矢が期待することはあまりないらしい。南斗と修炎はそんなことを知らないが、とりあえず受け取った。



「やったじゃんお二人!水矢さんにこんなにも早く認められるとは!」

「流石としか言えませんね!おめでとうございます!」



なんでこんなに褒められているのかわからない南斗と修炎であった。

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