我が道を進む
前回のあらすじ
ロープを斬り、キズ―を助けたガキンを再び襲うのは、上半身だけになったジョーカーだった。
彼は、瓦礫の中から出てくるリチュを見て、絶叫と共に、笑い声をあげるのだった。
「潰れて…。ドロドロに…。青髪の少女…。リチュ…。
HAHAHAHAHAHA!」
ジョーカーさんは何かを呟いたかと思うと、突然笑い声をあげた。
「ああ。そうだ。私が殺した!私は悪魔なのだから。そうなってしまったのだから。それが、我が道。悪魔が通るべき道なのだ!! HAHAHA!!」
彼は笑いながら、両手の指の間に、3本ずつ。合計6本のナイフを取り出した。
「また、変な方向に投げるつもりか⁉」
そう、警戒するガキンさん。しかし、私はジョーカーさんの体内のマナが、変動して、風のマナを多くしていることに気が付いた。
「違います。何か様子がおかしいです…。」
私がそう、言うと、ガキンさん達は「え?」と返して、私の方を見る。
「『私は道を間違えた』!!」
その隙をついて、ジョーカーさんは、両手を広げ、超高速で回転しながら、風の魔法を使い、こちらに向かって、ものすごい勢いで飛んできた。
「伏せてください!!」
私がそう叫ぶと、ガキンさんとキズ―さんは、ジョーカーさんの方を向いて、すぐさましゃがむ。
私も、彼ら同様に、しゃがんで、ジョーカーさんの攻撃をかわした。
ジョーカーさんは私達の上を通り抜け、後ろに行ったと思いきや、こちらの方に向きを変え、突撃してきた。
「『泡の壁』!!」
キズ―さんが『泡の壁』を作り、ジョーカーさんを迎え撃った。
ものすごい勢いで、『泡の壁』に当たったジョーカーさんは体中から血を出して、失速、落下した。
ガキンさんとキズ―さんが「よし!」と喜ぶが、ジョーカーさんは再び起き上がり、浮遊する。
「HAHA!なかなかやる子達だ。それじゃあ、こちらもそろそろ、手伝いを呼ぼうか!」
そう言うと、彼は、両手を上げ、体内に土のマナを生成し始める。
「『私は彼らを巻き込んだ』!!」
彼が、両手を振り下ろすと、ダイヤさんと、クローバーさんによく似た魔法人形を生み出した。
それに、私とガキンさんは驚く。
「ダイヤに、クローバー⁉」
ガキンさんの言葉に、私は「の魔法人形」と付け足す。
「ってことは、あいつが、スペードとかいう奴が言ってたピエロのリーダーか?」
ガキンさんの言葉に、ジョーカーさんは首を傾げた。
「ダイヤ?クローバー?スペード?知らない人たちですね。」
そして、彼は両手を広げ叫んだ。
「まぁ、それはさておき、裏方のエースはこちらにはこれませんが、キングにクイーン。それに私を含めた、3人で、行われる新たなるショーを、お楽しみください!!」
次回予告
ジョーカーの『私は彼らを巻き込んだ』によって、3対3の戦いを求められたリチュ達。彼らは互いの強みを生かし、その脅威に立ち向かうのだった。
次回 イービルサーカス(上)




