表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムさんの生存戦略 〜共闘編〜  作者: HAKU


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/44

THE WORID IS CIRCUS

 前回のあらすじ

 ジョーカーと呼ばれるピエロの手によって、拉致されたキズ―。彼女を探して、リチュ達は、彼女の居場所を知っていそうな、ヘッドの後を追う。


 ※今回の話には、ジョーカーが歌う場面があります、予めご了承ください。

「ここは?」


 私達は、ヘッドさんを追いかけて、怪しげな布の建物へとたどり着いた。


「ボロボロなテント…。怪しい場所だな。」


 ガキンさんも怪しい場所だと思っているようだ。

 出来ることなら入りたくない。しかし、この中に、キズーさんがいるのなら入らなければならない。

 私達は恐る恐る、テントの中へと入っていった。


 ──────────


 テントの中は暗く、人間のガキンさんには、何一つ見えないだろうと思えた。


「ガキンさん。危ないので私の手を握っててください。」


「リチュ姉は平気なのかよ?」


 ガキンさんが、私の手を握りながらも、そう質問する。

 私は、それに対して、笑顔を見せて答える。


「大丈夫ですよ。私のようなスライムは、空気中のマナを見て、場所を把握できますから。暗い場所でも、周りを確認できます。」


「へぇ。リチュ姉ってすごいんだな。」


 そんな、ガキンさんの称賛を聞きながら、私は、周りを確認しながら、先に進む。

 周りには、様々なものが置いてあるが、進むには問題ないように端によせられていた。

 そして、私達が、その建物の中心に来た途端。突然、私達に、光が当てられた。


「おお~!」「なんだ⁉」


 突然の光に、私とガキンさんは驚く、ガキンさんに至っては、目をつぶっていた。

 そんな中、突然男の人の声が聞こえた。


「HAHAHA!ようこそ、『ナイトメア・サーカス』へ!金髪のお坊ちゃんに、青髪のお嬢さん!

 青髪の少女!! そうだ、私がリチュを…。」


 そんな声と共に、暗闇の中に、頭を抱える声の主らしき人の姿が見えた。


「誰だ!お前は!突然何なんだよ!!」


 ガキンさんのその言葉を聞いて、その人は、頭を抱えることをやめた。


「そうでした!せっかくお客さんが来たんだもの、ショーをお見せしなければ!!

 それでは、本日のゲストの紹介です!エース、ライトアップ!!」


 その声と共に、部屋全体が、明るくなる。

 すると、私達の目に映った者は、赤黒い髪をしたピエロと───


「なっ!!」


 首に縄のかかり、椅子に縛り付けられ、布を咥えさせられた、ダイヤさん達のような道化師の恰好をしたキズ―さんの姿があった。

 縄は、片側だけに長い屋根の付いた棚の屋根に、括りつけれれ、彼女は大きな氷の上の椅子に座らされていた。


「キズ―!!」「キズ―さん!!」


 私達がそう叫ぶと、ピエロは大きく笑う。


「HAHAHAHAHA!なんだい⁉ 君達は知り合いだったのかい?もしかしたらご友人かな?

 それなら、最後まで見届けて!お友達の華々しいショーを!!」


 氷は明かりのせいか、どんどん溶け始め、キズ―さんの椅子を下に、下にと下げていく。

 このままでは、いずれ、彼女の首は縄に締め付けられてしまうだろう。


「ふざけるな!今すぐ、キズ―の首の縄をほどいて、解放しろ!!」


 ガキンさんがそう叫ぶと、ピエロは笑うのをやめ、頭をかしげる。


「おかしいな?楽しいショーのはずなのに、なんで、そんな辛気臭い顔をしているんだい?

 ああ。そうか。盛り上がりに欠けるんだね?それなら、私が1曲歌って、この場を盛り上げよう!

 エース、曲を流して!!」


 彼がそう言って、指を鳴らすと、軽快だが、どことなく不気味な曲が流れ、彼はその曲に合わせて歌い始めた。


 ──────────


「(Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos)さぁ、早く席について。(Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos)ポテトスナックは持ったかな?

 (Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos)大丈夫、退屈にはさせない。(Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos Chaos)最凶のChaos show。


 あぁ。所詮この世は、ただの道化。どれだけ、努力しても、失敗に終わる。

 あぁ。試してごらん?たとえ君達、彼女を救おうとしても、失敗するだろう。

 彼女に白羽の矢が立つ。夕べには白骨となる。薬人を殺さず薬師人を殺す。チェシャ猫のように笑う道化師は、死んだあの子の年を数える。

 赤い靴を履いた女の子、イジンさんに連れられてその先で、鶴と亀が滑るから、そこに誰もいなくなった。


 あぁ。所詮道化さ。そんなことは、誰も教えてくれなかった。

 なんて、ただの言い訳だ。あの子が死んだのは、その責任全ては、私にある。

 あぁ。お見せしよう『ジャックズ・ナイフ』。止まらない『メリーゴーランド』。ただ、進めよ我が道を。『フレジェトンタ』を目指してさ。『イービルサーカス』を、楽しんでいってね。どうせこの先永久に、苦しむのだから。」


 ──────────


 彼は、そう歌い終わると、深々とお辞儀をした。

 それを見て、ガキンさんが怒りだした。


「ふざけんなよ!お前、何を長々と、意味不明な歌まで歌って!

 キズ―を開放する気がねぇなら、お前を殺して、俺が、キズ―を救う!!」

 次回予告

 キズ―の命を賭けて、ジョーカーとの戦いを始めるリチュとガキン。

 彼らは、キズ―の氷が解ける前に、ジョーカーを殺せるのか。


 次回 遠回しの殺意

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ