第4話:魔改造の大和
アンフィニ祐です!
今回は俺個人で作りました!
「さて、例のものの開発は進んでいるのか?」
廃工場で一透と涼が話す。
「ああ。一応な。試験データが欲しいんだが・・・」
「そう言えば大和が大修理するらしいんだが、国は修理する気が無さそうだ。そこでお前の試作品を勝手につければいいんじゃないか?」
「大和がやられたのか⁉」
一透が身を乗り出す。
「第1主砲が捻り潰されたらしくてな。さらにその衝撃でイカれ気味だった第2主砲のコンピューターが逝ったらしい。」
「戦艦としてある意味致命的じゃねえか。」
「あの51cm砲の修理と再建造だって馬鹿にならん金がかかるしな。そこでお前の言ってた試作品を積ませてもらうのはどうだ?これなら大和は修理ができるし、お前は試作品の実戦データが取れる。もう話はつけてあるんだが。」
「やるやる!」
目を輝かせるのだった。
そうして大和のもとへ向かうと・・・
「これは酷い。ボロボロだ。原子力機関もかなりくたびれてる。安全点検はしていたようだが、出力が建造時に比べて3割くらい落ちてる。3割くらいなら今まで通りだったのかもしれんが・・・」
「新装備はかなり電力を食うんだろ?」
「ああ・・・そうだな・・・原子力機関を下ろそうか。」
「大胆なことをするな。機関は何を積むんだ?」
「8810号艦の試製核融合炉を改良したものを乗せる。」
「はっせんはっぴゃくじゅうごうかん・・・?ああ。次世代戦艦計画の試作艦のことか。」
「俺等のものにもあれの改良型が現段階だと乗る予定だ。」
「現段階・・・?」
「お前の機関も研究中なんだがな・・・。」
「あれは結晶核がないと・・・」
「それを人工的に作ろうとしてるんだ。」
「マジか。」
「マジだ。」
そうして大和の魔改造が始まるのだった。
「改修が終わったのか。」
「ええ。とんでもなく強くなりましたよ・・・!」
大和艦長に一透がそう言う。
大和艦長が船を見ていてふと違和感を感じたように顔をしかめて言う。
「なんか第1主砲がおかしいような気が・・・」
「半分レールガンにしました!」
「・・・え?・・・けどそれでは電力が足りないのでは・・・?」
「なので原子力機関から核融合炉機関に変更しました!」
「・・・やってくれるな。」
「これで大和はまだ戦えるはず。」
「感謝する。ところで名前は・・・?」
「一透。片羽一透です。」
「ありがとう。一透くん。」
「どういたしまして。」
この大和の艦長、後に結構重要な人物として再登場します!