第4話:異世界へ
前回までのあらすじ!
誘拐された一透を救出し、誘拐犯を捕虜にして藤花が飯拷問をかけて情報を引き出し、異世界があることが判明。
一透が異世界に行く装置を作るようで・・・!?
「ふぅ。出来たぜ。」
一透の前にはよく分からない装置が鎮座している。
「一透・・・出来たね・・・」
「やっとだぜ・・・」
神奈と一透がヘトヘトになっている。
「お疲れ様〜」
δが二人に労い言葉をかける
「・・・問題がある。こいつを稼働させるには超がつくほどの大電力が必要になる。ざっと2万8000メガワットは必要になる。」
「ワット計算で2京8000兆ワットだよ。」
神奈がその膨大さを伝える。
「βなら電子操作を利用して発電できると思うよ」
「なにが起こるかわからない。そんなことはおそらく不可能だ。帰るときにもその大電力が必要となるんだ。」
ハルがそう言うが一透は首を振ってそう返す。
「帰る時は僕がいるから問題は無いよ。」
「お前のその能力が使えなかったら意味がない。」
「確かに、でもそうなら、僕はその世界に行けないよ。」
「行ってみないと分からん。」
一透とδがそう会話を交わす。
「・・・一透。武蔵の3核融合炉は?」
「・・・あ。」
神奈の鶴の一声に一透がすぐさま納得する。
「3核融合炉?」
αは3核融合炉を知らない。
「最大で2万9800MWを発生させる動力機関だ。」
「そうなんだ。」
「武蔵に組み込んでみるか・・・」
「けどいま武蔵は改装中じゃ・・・」
佐奈が聞く。
「大丈夫。装備は前と同じ状態に戻してある。いつでも動かせる。ただ、弾が装填されてないんだがな。」
「それなら装填してやるぞ。」
「まあ、砲を回転させる回路がつながってないからね。動かないんだよそもそも。」
「つまり固定砲塔か」
「前しか向いてないというおまけ付きですけど。」
「まぁ、単装でもいいから機銃を付けときゃ何とかなるだろ。」
「そもそも戦うことは考えないほうがいいです。」
大佐と一透がそう言葉を交わした後、武蔵に装置を取り付ける。
「時空転移装置。エネルギ充填!」
「エネルギー充填率、10、20、30・・・エネルギー充填率100%!」
神奈がモニターを見てそう伝える。
『各員通達、総員、対ショック・対閃光防御。』
一透がそう言うと青白い光に武蔵が包まれる。
「目がぁぁぁ、目があぁぁ」
「唐突なムスカ大佐はやめろ。」
「すぐ治ると思うが」※閃光手榴弾で1回目が死にかけた模様。
大佐のボケに一透がツッコむ。
すると船が揺られている。
「ここは・・・洋上か?」
「ぽいですね。」
見た感じは普通の海とは変わらない。ただ、驚愕することがあった。
「馬鹿な・・・能力が使えないだと⁉」
一透がそう言う。
「ホントだ。」
「10時の方向!」
一透が双眼鏡を手に取って見る。
「あれは・・・港町か!」
「なぁ、砲塔って手回しで回せるのか?」
ふと大佐が一透に聞く。
「大丈夫。回路繋いでるから回る。けど、動かすなよ?」
「なら、砲弾を装填してくる。」
「駄目だ。砲塔の使用許可は出していない。使用したら処罰する。」
藤花がニッコニコの笑顔を向ける。
「なら、仕方が無いか」
流石の大佐も怒らせたらかなり面倒な藤花には従った。
「α達はどうした?」
「それなら艦の食堂で昼食を食べてると思いますよ。」
「取り敢えず4時の方向へ進め。」
「真反対ですよ⁉」
一透の命令に驚いて大翔が立ち上がって言った。
「取り敢えず街からこの艦は離しておいたほうがいいだろう。」
「成程。」
納得したようだ。
「よし、ある程度離れた。ボートを下ろしてボートで行こう。」
「私とα、ハル、エリル、δはPTボートで行こう。」
「駄目だ。普通に手漕ぎの木製ボートで行く。」
「確か、武蔵には12mカッター船が積んであったな。」
「よし、それじゃあ行こう。」
「錨を下ろせ!」
武蔵から2つとも錨が降ろされる。
「護身用の武器は各自持つように」
「銃は持っていかないほうがいいだろう。」
「じゃあ私は自前の剣?をいくつか持って行く事にするか。αはコンパウンドボウ、ハルはいつもの刀、エリルは、スリングショットパワークロスボウ、δは別に武器いらんか。」
大佐:シャーリーソード×4
α:コンパウンドボウ
β:β刀
γ:スリングショットパワークロスボウ
一透・藤花・大翔・春馬・佐奈・神奈・迅:ワスプナイフ
蓮也:ウルミ
零夜:ヤークトコマンド
と、大佐の部隊はこの様な編成になる。
「街から少し離れた岸へ行くとしよう。そうした方がいいのかもしれん。」
「そうだな、浜にでも揚げておくか。あそこにちょっとした浜があるからな。」
すると武蔵の甲板から整備員一人がメガホンを持って叫ぶ。
「武蔵、3核融合炉、すべての核が破損!起動不能!」
「なん・・・だと・・・⁉」
3核融合炉の起動不能。これが表すのはつまり帰れないという事実だ。
そのことに一透は絶句する。
「核は貴重だ。早々簡単に手に入りはしない。この世界で見つかるかは・・・」
「一透、取り敢えず陸へ行こう。」
「分かった。」
「到着したら部隊に分かれて情報収集だな。δはボートを見張っていてくれ」
「了解」
「戦艦・・・武蔵。」
「ん?あれは・・・」
「どうしたんですか?」
見知らぬ男女がそう呟く。
「・・・よし。」
顔が変わる。
「・・・成程。分かりました。」
「ニヒル・タンザナイト様。」
「さて、情報収集に行くが、3グループに分ける事にする。一透・藤花・大翔・春馬・佐奈のAグループ、私、α、β、γのBグループ、神奈・迅・蓮也・零夜のCグループだ。」
「ということであの海岸沿いに居た人を探すか。」
一透がのびのびとしながら言う。
「私達は市街地の調査だ。」
大佐の部隊が市街地の方に行く。
「あの〜。さっき海岸沿いに居た人ですよね。話を聞かせてくれますか?」
「・・・ああ。何だ?」
「この世界について教えてくれます?」
「・・・すまない。俺も最近村を出たばかりでね。詳しいことは知らないんだ。」
「そうなんですか。」
「街へ行けば分かるだろう。」
「よし、大佐と合流しよう。」
「だね。」
一方その頃・・・
「通せない。通行手形を持っていないものがここまで多ければあやしい。」
「ドッグタグならあるんだがな」
大佐がドッグタグを取り出す。
「それでは駄目だ。」
門番が首を振る。
「通行手形は発行出来ないのか?」
「前それをやってどやされたから出来ない。」
「そうなのか、かわいそうに。」
「どやされてなくても怪しいし駄目だ。」
人間?×1、特級魔物×3である。
門番と大佐が話した後。
「困ったな、一度、武蔵に戻るか。」
「そうしようか。」
大佐が言ったことにαが同意する。そうして大佐達は街から離れボートへ戻る。
「ほら、着いたぞ。」
ニヒルが一透たちを連れてやってくる
「おおー。ここが。」
「坊主じゃねーか。調子はどうだ?」
「順調だ。」
「ならいい。ほら、通れ。」
「そうだ。こいつ等もいいか?」
「通行手形は・・・」
「無いらしい。」
「坊主。どうするんだ?」
「俺の通行手形で通して街の中で発行すればいいだろ。」
「まぁ・・・それなら良いんじゃないかなぁ。お前が責任を取るなら。」
「大丈夫だ。こいつ等は大丈夫。」
「にしても・・・これは・・・」
「そうだな、ギルドにでも行ってみるか?」
「ああ。」
そうしてギルドへ向かう。
「少しトイレに。」
一透が離れる。
『・・・こちら一透。街の中に入れた。どうぞ。』
『あ〜、状況は?』
『・・・今ギルド。』
『情報を集めてくれ、以上だ。』
『来ないのか?』
『今の所、無理だな。51cm砲で私を吹っ飛ばすか?』
『危険すぎるし成功する可能性も限りなく低い。駄目だ。』
『ん〜、その街には教会ってあるのか?』
『わからない。』
「そろそろ終わっただろ。トイレ。」
ニヒルが来る。
『通信を終わる。ブツッ』
「・・・通信・・・ねぇ。街中で変なことをするのはやめておけ。」
「・・・ああ。」
「仲間でも居るのか?」
「ああ。」
「通行手形は。」
「持っていない。」
「・・・どういう奴らだ。」
「・・・人外みたいな奴らだ。」
「多少の人外なら許容範囲だ。」
それを無線で繋いでいた。
「なら、相性を考えてβとγを行かせるか。βはコンパウンドボウと刀を装備。γは私の剣を2本とスリングショットパワークロスボウを持ってけ。」
「了解」
「了解しました」
(シャーリーソード・・・いや、シャーリーバットかぁ)
と。エリルは思った。
「まあいい。ちょっと依頼を引き受けてくる。」
そうしてギルドへ行き、依頼をとってくる。
「来るか?」
「勿論だ。」
ニヒルの質問に一透はほほえみながら答える。何か友情が芽生えているようだった。
そうして街を出て、討伐依頼、森の魔物を一定数倒せという依頼を始めるため、森へと向かっていた。
「ん?あれは・・・?」
ニヒルとβとγが会う。
「こんにちわ」
「こんにちは」
「何をしに来たんだ?」
「あっ一透くんを知りませんか。」
「どうした。」
一透がきょとんと答える。
「誰だ?フヨウ。分かるか?」
「いえ。分かりません。」
「そうか。」
「大佐が、一透と合流しろって。」
「成程な。軽い依頼を丁度この人と受けていた所だ。」
「どんな?」
「魔物の討伐依頼だよ。・・・狩るなよ?」
((ばれちゃいけないやつだこれ。))
と特級二人が思ったのはここだけの話である
「ところで貴方達は?・・・すまない。俺は、ニヒル・タンザナイト。彼女はフヨウ・スネピル。よろしく頼む。」
「金田 ハル。(β)一透の友人さ。」
「エリル・フレア・ラー。(γ)壊すのは得意だよ。」
「壊すなよ?」
一透がジト目でそう告げる。
「私が食べたBBCV-03の18m自由電子レーザー砲は、 アメリカに返したから。確か、新しい戦艦に積むらしいよ。」
(他の物も返せよ・・・)
と一透が思ったのはここだけの話である。
「そう言えば武蔵に大佐用の試作携帯レールガン積んでたけど、バラして艦の電力に使う?」
「なんの話をしてるかは分からんが最近面白いものの生成ができたんだ。3つな。やるよ。」
「良いんですか?ニヒル様。」
「いつでも作れる。」
すると3つの直径が単4電池ほどのサイズの何かを放り投げる。 それを一透が慌ててキャッチする。
「・・・⁉・・・こいつは・・・⁉」
「「あっ・・・(察し)」」
「・・・核。」
佐奈が呟く。
「魔物の本体となる核が・・・何で?」
「まぁ、一部の魔物は核が出てくることがあるな。ただ、最近の魔物学で分かったのは・・・」
「『核は魔物の魔法の補助の役割を持っていたり、別の系統の技が扱えることを可能にする媒体である。』・・・ですよね。」
「ああ。その通りだ。よく勉強しているな。」
βとγの血の気が引く。
「さらに『魔力核は価値が高く、魔法の杖や魔剣に装着され、魔法の効率を高めることが出来る。』ので重宝されてますね。魔力核は。」
「「ヒュッ」」
「・・・まぁ、俺達は魔力核をそんなに深く追い求めようとはしないな。自分で作れるし。」
「膨大な魔力を結晶化させ、更にそれを飽和状態にすれば出来るなんて人間業じゃありませんからね。」
「まぁな。」
「あっ、出来た。」
「純度が低い。結晶にすらなっていない。」
「失敗かぁ」
と言って食べる。
「こうやるんだ。」
すると莫大な量の魔力が溢れる。全員の顔が真っ青になるほどの。それが一瞬にして収束し、小指の爪ほどのサイズの魔力核になる。
「まぁ、争いの火種になるから。」
異空間に放り込む。
「特級と大体同じ位の魔力量だよ、これ。」
「早く終わらせよう。くだらない話はせず・・・な。」
すると一瞬にして魔物が狩られるのだった。
なんとなくのあらすじを作りました!
また、17時にあの広い系を更新します!




