第9話:平和から戦闘へ―――
アンフィニ祐です。
えー。9話を作ってませんでした!
・・・ということで第2章は全11話になります。
「のどかだねえ。助手1号。」
「ですねー。」
「全く。今日も平和で何より。」
「まったりできる時間はほんとにいいよねえ。」
「そういえば相棒、ガバメントは置いてきてたらしくってな。遺品としてまだあるんだ。」
「へー。」
「諸君、喜べ、戦争の時間だ。」
「誰も望んでないので一人で殺ってください。」
その場全員がそう言った。
「前に話したソロモンのあいつに攻撃をしかける。戦力としては、国連海軍から戦艦BBCV-01から04、稼働できる大和型全艦、国連第01艦隊であたる。」
「なんだ?また物騒な話ししてんのか?」
零夜がワープホールで上から降って来る。
「大和型を艦隊の中央に置きそれの前面にBBCV、そして周りを第1艦隊を囲む陣形だ。適度な距離を保ちつつ前進しこの新型徹甲榴弾で敵を叩く。」
「話に気を取られるより目の前の敵に気をつけようぜ。」
「んぁ?」
「俺は無視かよ、体張った意味」
すると・・・
「相棒のそっくりさん・・・来てるぜ?」
「えー?ホントじゃねえか。」
後ろからハルが偽涼の心臓を抜き手でぶち抜く。
しかし・・・特殊な構えを取る。何処かで見たことのある構えだ。
「どういうことだ?なぜ攻撃を加える?」
ちと借りるぜ。「・・・絶流斬、伍式、電撃斬!」
急接近して斬りかかってくる。
「まじかよ、ワープホールが間に合わん!」
零夜をドロップキックで蹴り飛ばして大佐が攻撃を防ぐ。
「グハッ、なんで俺のワープホールより素早く動けんだよ」
「覇龍斬弐式、爆裂の瞬撃!」
藤花が偽涼へ急接近して斬りかかる。
「漆式、無化。」
攻撃が無効化される。
そして横から大佐が鉄パイプで偽涼を殴り飛ばそうとするが攻撃が再び無効化される。
「イイ加減、倒レロ!!」
高出力ビームで焼き払う。
「漆式、無化。続いて参式、流れ龍撃!」
大佐が掴んで刀を持った腕を馬鹿力で切断する。
「覇龍斬、壱式、爆豪の太刀!」
それを避けることなく直撃する。
そろそろ帰すか。
すると雰囲気がもとに戻る。腕が復元される。再び刀を拾い、構えるが少しよろめく。
(この偽兄貴。また雰囲気が変わった。さっきまでは兄貴と戦ってるようだった。クローンの基となった兄貴が起きたのかな。けどこいつ。前会ったときとは雰囲気がほんの少し違う。)
刀をしまうとジャンプして何処かへ消えていく。
偽涼がどこかの実験施設に入る。彼そのものには意識はない。体に刻まれた本能のようなものだ。
そうして培養液の中に入る。
真っ暗な中で一人ぼっちとなっている。
その目の前に誰かが来る。白い光を纏った人間。自分とそっくりな、人間。
「お前が俺のクローンか。よう。俺の名前は鬼神 涼。お前の遺伝子に刻まれたお前の基の人間だ。さっさと起きろよ。お前はそろそろ自分を見つけることが出来る時期だと思う。」
なぜそれを――――
「俺のクローンだ。それくらいのことは分かる。大丈夫。怖がるな。強く、雄々しく生きろ。そうだな・・・お前に名をやるとしよう。お前の名前は・・・」
名付けられる。こんな俺に名前をくれるなんて。・・・俺?俺なんて言う奴だったか?そもそもこんなことを俺は考えていたか?まさか・・・自我を持ち始めている・・・?
「そう言えば気にしてなかったけどそれは?」
佐奈がハルの刀を指差す。
「これ?」
ハルが刀を抜く。すると刀にビスマス鉱の様な虹色の光が走って、変質し、14年式拳銃に変わる。
「特殊だね。」
神奈が小学生並みの感想を述べる。
そうして白鞘に戻す。
「ソロモンの悪夢」
ハルがぼそりと呟く。
ここは・・・どこだ・・・?いったい・・・俺はどうやってここへ・・・?体は少しずつ変わってきている。俺という存在に合わせて変化してきている。
体に刻まれた本能も切り離せた。大丈夫。脳にチップは埋められていない。
・・・俺は・・・どうすれば・・・外の世界が怖い。今まで平然としていたのに。なぜこれほどの恐怖が・・・?
大丈夫。怖がるな。自分を強く持て。
・・・分かった。行かなきゃ・・・!
上のハッチを殴って開ける。非常用の開閉蓋だ。ここから出る。
そうして出ると・・・
「・・・キサマ・・・どうやってこれを出た!」
「・・・。」
「まあいい。戻れ。」
反応しない。
「・・・は?」
急接近し、殴る。
「早くここから逃げないと・・・!」
体を見る。ちょっと裸はどうかと思うし・・・
「・・・服・・・奪うか。」
ラジオをのんびーりと聴いている。
「Get Wild。いいよなぁ。」
一透がそう呟いた。
すると38式歩兵銃の様な銃を背負った1人の15ほどの少女が空を見て佇んでいた。
その娘もポケットラジオで音楽を聞いていた。
『ここで臨時ニュースです。白衣を着て刀を持っている人物がいると出てきました。このご時世。刀を持つことは別にいいのですが、白衣を来ている点からまともではないということで皆さんは気をつけてください。続けて、次のアニソンは同じくTMネットワークのメビウスの宇宙を越えて。どうぞ。』
すると音楽が流れ始める。
するとその少女が偽涼が居ることに気づく。
「白衣に刀・・・変なやつも居るもんだ。」
「君ハ・・・一体?」
その娘の黒いジャケットには、【Δ】のマークがあった。
「また面倒事か。はぁ・・・」
「どこでも、現れる零夜参上!」
「・・・まあ。この状況下で来るその勇気は褒める。」
「なにが?俺気分で来ただけなんだが?」
Δはメビウスの宇宙を越えての歌詞を口ずさんでいる。
「君誰?」
「僕ハコードネーム:δ」
「コードネーム何かどうでもいい何者か聞いているんだ」
「僕ニアルノハ、δトイウ名前前クライ。」
「Γはいないのか?」
「・・・γトハ今ハ通信ガ途絶中。」
「Γはいなそうだな、でお前は敵か?味方か?中立か?」
「γヤ他ノ魔物ノ様ニ人ト対立スルツモリハ無イ、それが最適解だと思うね・・・」
「なら良い、敵対されると戦うのが面倒くさいからな、まぁ握手でもしようぜ、友好の証って感じだ。」
「握手。」
零夜とδが握手をする。
「これで、敵じゃないな。」
「そういや偽涼にコードネームあったな・・・確か・・・コードネーム:リプロダクションだったな。意味は再生。攻撃しても再生するし仕方ないか。」
するとΔが居なくなっていた。すると一透と零夜の脳内に
「僕は何処にでもいて何処にもいない存在、また縁があったら会おうね〜」
とハッキリと聞こえた。
「なんだよそれ。」
「あそこが第一要塞学校・・・!」
偽涼・・・いやリプロダクションが第一要塞学校へと向かっている。
ニュースで言っていた白衣を着て刀を帯刀しているのはこのリプロダクションなのだ。
「奇遇だね。」
Δが居た。
「アンタは?・・・すまん。先に名乗ったほうがいいな。俺の名前はだ。コードネームはリプロダクションらしい。」
「僕はコードネーム:δ、僕と君は前に会った事がある気がするんだけど・・・」
今回はδが何故か宮丘と同じ型の海軍帽を被っていた。
「・・・そうなのか?最近自我を持ったからわからない。」
・・・そうして第一要塞学校に着く。
そうしてδは来訪者用玄関から入り、大佐に資料を渡しに行く。
「なんだったんだ・・・?」
「リプロダクション・・・⁉白衣に日本刀・・・あいつか・・・!」
一透が目を見開いて言う。
隣では大佐とハルとδが話している。
「おいおい大丈夫かよ・・・」
リプロダクションが後ろから追いかけてくる科学者共を斬る。
「キサマ・・・!言うことを・・・がはっ。」
心臓を突き刺される。
「黙れゴミ虫。」
そのまま科学者どもが全員倒れてゆく。既に白衣は血の斑点を持っていた。
「リプロダクション・・・お前・・・」
「俺はコードネームはリプロダクションだが俺には名前がある。鬼神涼ではない。名前が。」
「名前・・・?誰に。」
「この細胞に刻まれていた涼にだ。言われたんだよ。俺の名前は鬼城 迅。迅って呼んでほしい。やっと自我を持ったんだ。俺はこの科学者たちを殆ど殺った。脅威は去ったと思う。」
「・・・迅。お前もこの学校に来ないか?」
「・・・え?」
すると大佐の電話に篤斗提督から電話がかかる。
『そっちにδが行ってるはずだろう』
『アッハイ』
『学校に興味があるらしくてね。当分は任せたよ。』
『は?、ちょっ』
電話が切れる。
新たな仲間。




