第4話:不穏な夏休み
アンフィニ祐です。
昨日の投稿を忘れていました!
コホン。
涼を失った一透たちは・・・
あれからあとの夏休みにて――――――
一透はある場所へと足を運んでいた。
「・・・ここか。」
第一要塞学校の隣りにある墓地だ。先の第一要塞学校戦や第二要塞学校戦で出た大量の死者を埋葬するために造られた墓地だ。
そうして見て回っていると
「・・・あった。これが・・・」
一つの墓を見つける。
その墓には・・・《鬼神涼之墓》と書かれていた。
「馬鹿野郎が・・・!」
一透は涼の部屋のクローゼットにあった休日ならばいつも着けていた上着を空へ投げる。
上着はひらひらと風に流され、風にのり、空へ溶けていった。
「相棒、俺達の居場所は守る。・・・だから・・・だから・・・何とか言えよぉ!相棒・・・!」
墓にすがりついて泣く。
「・・・馬鹿野郎・・・!」
「一透くん、機体の改造の準備出来たよ〜〜」
下の方からハルが呼んでいる。
「また来る。」
そう言った彼の顔は晴れやかだった。
そしてそのまま涙を拭ってハルの下へ一透が行く・・・
その頃ハワイでは、
『こちらBBCV‐01、今より呉工廠へ向かいます。』
そうしてEU艦隊の生き残りのBBCV‐01が応急修理を終えて真珠湾を出る。
「何?BBCV-01が真珠湾をでて瀕死の状態でこっちへ来ている?」
「らしいねー。」
佐奈が樽せんべいを食べながらそう言う。
「えっ姉が来るの?(ドイツ語)」
「沈没寸前だと聞いたぞ。」
春馬が樽せんべいを袋から一つとって食べる。
「Sボートで迎えに行ってくる(ドイツ語)」
「やめとけ。・・・そうだな。武蔵・・・出すぞ。」
一透が少し考えて言う。
「ダンケシェーン」
「武蔵まで急ぐぞ。」
すると一透が電話をかける。
「はい。・・・はい。お願いします。武蔵を出港させます。え、明石と秋津洲も?あぁ、ならお願いします。」
そうして武蔵の下へ向かう。
そのまま一透が艦長席に座る。
『総員!本艦はこれより出港する。錨上げろ!』
『抜錨、前進微速。』
『ヨーソロー。』
そうして武蔵は瀬戸内海を飛び出す。
『前方にBBCV-01確認!!現在敵の飛行型と交戦中!!』
BBCV-01が攻撃を受けて若干傾斜している。
「こっちの艦載機は?」
「零戦が4機とAX-24が1機。」
「もう少し数があれば・・・!」
BBCV-01の機関部から火の手が上がっている。
「増援です!」
「船は!」
「・・・蒼龍・・・!」
「完成したのか・・・⁉」
「蒼龍、艦載機発艦!」
零式艦上戦闘機改53型が離陸していく。
『全機、交戦を開始せよ。』
『了解!』
と無線が通じると全機が飛行型の魔物を撃墜してゆく。
そうして何とか沈まずにいるBBCV-01のアンカーを武蔵と蒼龍と秋津洲に括って曳航を始める。
そうして明石が修理を始めている。
「BBCV-01の損害ですが、全エンジン機能停止、全武装使用不能、右艦底に浸水、カタパルト破損、レーダー故障、スクリューシャフトが1本を除き全てがねじ切れています。そして最後の1本も今にも破断しそうで羽が1枚だけになっていました。良く動きましたねこれ。」
神奈が読み上げている。
「・・・大丈夫かよ。・・・ところで何故日本へ進路を向けていたのでしょう。アメリカで修理もできそうなものですが。」
「それはアメリカでまともに使えるは東側の1つの軍港でしか直せないんだ。」
とBBCV-01の艦長が言った。
「その軍港は?」
「生憎、バージニア州でね、運河を渡らなければいけないんだが敵の攻撃で壊されてね。(´・ω・`)」
「まさか・・・呉で修理すると?」
「そゆこと。」
「・・・誰が修理するんです?これを。」
「知らんな」
そうしてBBCV-01を呉の造船ドックに押し込む。
「これ思ったよりやばいな。」
艦底に思ったよりも大きな穴が空いていた。
「図面でも貰ってみるか。」
一透がそう呟く。
「ほれ、この艦の図面とその他の帳簿だ。」
「どれどれ・・・うーん・・・設計が古いなぁ・・・」
「まぁ70年も前の物だからな。」
「改修されてないような気がするし・・・」
「まぁ一度も中破や大破したことが無かったからな。」
「大和でさえ何回も改修してるのに・・・仕方ない。エンジンには実験品でも突っ込んどくか。」
すると最後のスクリューも取れて落ちる。
「危ね!」
「推進系が全部パーか。」
そうして機関室へ行ってみる。
「やはり・・・原子炉が1基しか稼働してない・・・それも臨界寸前・・・よくこれを動かしたな。」
「幸運艦だけあるか・・・」
「一透。実験品ってなに積むの?」
「準核融合炉。」
「一透くん、武装は私が換装しとくよ(ドイツ語)」
アンナがそう話して甲板に行く。
「準核融合炉のパーツは揃ってる。いけるだろう。ドイツ戦で入手できたのは良かった良かった。」
「おーい、片羽、前の地中海海戦のデータだがちょっとおかしな点があってな。どの船も大きな爪痕みたいなのがあるんだが」
「爪痕?」
「ミズーリに至っては4つに完全にバラバラになって沈んでる。」
「・・・それ引き上げて修理しろなんて馬鹿なことは言わないよな?」
「そうは言わない。あと、ビスマルクは、船体の前半分が完全に無くなっていた。それに跡を見た所、何かに噛みちぎられた様な跡だった。」
「・・・大和、日本の防衛についてて正解だな。」
「確かに。そんなんだと大和の重装甲でも貫通されそうだね。」
神奈が一透の意見に賛同する。
「ビスマルクは大和の砲弾10発くらいは余裕で耐えれる装甲を持っていたのに・・・」
「俺が改造して大和、理論上は120cm砲に80発は耐えられるレベルの素材に換装してはあるんだがな。※武蔵は理論上240cm砲に130発耐えられるように設計した模様。」
「それで、これが残っていたビスマルクの装甲だ、確かクルップ鉱で出来た装甲で1級の魔物でも破壊は不能なのに。」
(相棒の考えた特殊装甲の防御力がえげつなさ過ぎてそんなに固いとは思えねぇ・・・)
「・・・それじゃあ、大和艦隊で地中海にでも行ってみるか?」
「それが今は北極海に移動しているらしい。」
「日本政府は日本に矛を向けなかったら動かないだろうしなあ。頑固なこと。」
すると一透の携帯が鳴る。
『アー、カズトカ?ワルイニューストワルイニュースドッチカラキキタイ』
大佐が電話をかけて来た。
『どっちも同じじゃねーか。取り敢えず言ってくれ。』
『euカンタイヲカイメツサセタヤツガホッキョクカイカラウゴキダシタ、ヨクソクルートジョウニニホンガハイッテルカラキヲツケロアトモウヒトツノワルイニュースダガヤツノノウリョクニツイテダヤツノノウリョクハ「キュウシュウ」?ダ。オソラクイマノ、ヤツノカタサハセンカンヲウワマワルゾイマワタシハ、ニホンニムカッテル、そろそろ元に戻るか?あっ戻った。』
『・・・すまん。聞き取れなかった。』
『あー。北極海の敵が転進して日本に向かってる。あと奴の能力で硬さ、攻撃力共にイージス艦がワンパンされる火力になってる。そのせいで新型兵装を搭載したBBCV-03が撃沈された。戦闘機みたいなのが出てこなければ良いんだがな・・・』
『・・・そういえばドイツ戦で相棒と戦ったやつはどうなったんだ?』
『所在は現在つかめてない。まさかな。』
『・・・接近しているやつが例のやつと同一の可能性・・・か。』
『その可能性が捨てきれ無いな。』
『同一じゃないの?』
神奈が割り込んでくる。
『まぁ、くれぐれも気をつけてくれ。』
「・・・ところで神奈。何故同一だと思ったんだ?」
「能力、『吸収』。あの能力、きっと大佐の能力を取り込んだものだと同じだと思うんだ。」
「・・・あ。確かに大佐を最後のパーツとか何とか言ってたな。」
「武装の換装終わったよ。」
「一透。一応大型の魔物用の装備に武蔵を改修しよう。」
「そうだな。」
神奈がパソコンでメールを送るのを確認すると一透は再び電話をかける。
『武蔵を改修しておいてくれませんか?仕様書は今送った通りに。・・・はい。ありがとうございます。』
そうして通話を切ると一透は一人で言う。
「・・・決戦だ。」
そして決戦へ・・・




