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格差社会で幸せを掴むには

異世界転生

「妹と異世界にトリップしたら魔法格差が生まれた」




《雪 双葉》

本作主人公

18歳

黒髪ロングの大人っぽい目つき

賢いが、妹と比べてすぐ落ち込む

控えめな性格

魔法➪ 階級2 自然の魔法を少しだけ使える


《雪 ゆうり》

双葉の双子の妹

18歳

栗色のウェーブした髪の毛に大きく優しい目つき

おっとりしている人懐っこい性格

姉ともっと仲良くなりたいと思っている

魔法➪ 階級5 治癒の魔法を使える



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私の脳内は、「ああまたこれか」という諦めの言葉だった。


昔から妹と比べられてきた。私よりも女の子らしくて可愛い妹は、いつも私の上を行く存在で。勉強、運動、人望、そして愛嬌、何もかも私は妹に勝ったことは無かった。勿論、誰からも褒められたこともないし、恋愛なんて言わずもがな。妹に全て取られてきた。

何より、1番勝ち目がないのは妹がとてつもなくいい子だというところ。劣等感を感じている私にも天使の笑顔で優しくしてくれる妹は性格まで完璧で、嫉妬だけをしてきた私はもちろん大敗北していた。


それでも努力はしてきたし、誰からも褒められなくったって認められなくったって見た目も、性格も、自分磨きは怠ってきてないつもりだ。そんな私は劣等感を抱えたまま、気付けば18歳。妹だけに過保護な両親は、(妹が)心配だからと妹と同じ高校にまで入れられたため、家にも学校にも居場所がなくて、息が詰まるような日々を送っていた。


そんな私に、神様はいるのかと疑うくらい最悪で絶望的なことが起きた。妹と同じクラスになってしまった。比べられる頻度が圧倒的に増えることになる。最悪だ。もう、生きている意味すら分からなくなったクラス替えの帰り道、また事件が起こった。

過保護な親は勿論「妹とは一緒に登下校すること」という命令をしてきたため、その日もいつものように妹と下校していた。


ゆうり「お姉ちゃんと同じクラス嬉しいな、お姉ちゃんもそう思ってくれてたら嬉しい」


双葉「同じクラスになってもあんまり喋らないでしょ」


私も嬉しい、とは言えなかった。少し冷たかったかなと俯き反省していた時、目の前に自転車のベルの音がした。

「危ない!!!」


音に気づきすぐ妹の方を向いたが時すでに遅く、自転車にぶつかる私にぶつかりそうになる妹を見つめながら、痛みとともに意識を失った。

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