引っ越し
ガタゴトガタゴト...
ちょっと待ってほしい。
何でこうなった。
あの面談が終わって,一月が過ぎ,もうすぐ六歳になろうとしているこの時期。
文官の勉強をするためという名目で港町のポルトへ行くように命じられてしまった。
というのも,父親のアドンは領都のイールで勉強をさせようとしていたのだが,お家の乗っ取りを警戒した長男のルーボが港町に行かせることを提案したようだ。
もう少しは領都でのほほんと過ごしていたかったのに。
全くあの兄上は...
「クロ君,私ね!!海見るの楽しみ!!」
はい。
幼馴染のアンジュも一緒にお引越しです。
アンジュは私の遊び相手でとても可愛らしいので嬉しいです。
まぁ,お世話係のカマリエラが一緒に来るので,その子供のアンジュも来るって経緯なんだけどね。
ちなみにアンジュの父親カバリーロは家の軍で団長をやっていたらしいんだけど,家族バラバラは可哀そうということで,父親が私の護衛にしてくれました。
今は港町までの護衛達の指揮をしているので,馬車の外にいますが。
まぁ,不安も大きいけれど,この世界の海を見たことがないので私も楽しみです。
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