畳み掛ける災難
一休みして起きたがまだ取り調べが続いていた。
結果は後でまとめて報告してくれるらしい。
直近の課題はいくつかある。
まず,ポルト,イール,パスという三都市の対応をしなければならないということだ。
一番はポルトの街をどうするかということだ。
グリードという代官がいなくなったのだから誰かを派遣しなければならない。
でもそれを決めるのは父上である。
父上はダロム家に呼ばれ,私の母と次男のレギオを連れて,会議に出席しているのだ。
「早く戻ってきてくれないかなぁ」
父上が戻ってきてくれないと決められないことが多くある。
もうそろそろ帰ってきていい時期なのに一向に連絡すらない。
それに私はパスを任されているのだ。
パスを運営するというお仕事がなんでこんな大事になってるのか...
一度パスに戻りたいが,パスに戻るにも三時間もかかるし,馬車だし。
そんな考えごとをしていると,カバリーロがやってきた。
「クローノ様,アドン様の伝令が来られました」
「あぁ,では面会室に通してくれ」
「それが...大怪我を負ってまして」
「はっ?」
「ルーボに宛てられた手紙にですがお読みください」
私は渡された手紙は少し血で汚れていた。
私はそれを読む。
「.........これは本当なのか」
私は震えた。
正直信じられなかった。
「証印は本物です」
「だって精鋭の近衛部隊がついていたんでしょ」
「私も正直信じられません」
手紙は「父たちがこちらへ戻ってくる途中に急襲され,レギオ兄上と我々の実の母であるヌーボ母上が連れ去られた」という知らせであった。
「畳み掛ける災難じゃないか!!」
ルーボに対するこの手紙には「軍備を整えて待っていろ,すぐ戻る」と書かれていた。
父上が戻ってきたとき大混乱するのは避けられないだろう。
「なんなんだよ...」
私は頭を抱えるしかなかった。
落ち着いた生活に戻るのはまだまだ先になりそうだ。
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