急に聞かれても
今日は何をして遊ぼう。
そんな風に思っていたら...
「クローノ様,アドン様がお呼びです」
カマリエラから父親のアドン・アリストクラートに呼び出されたことを伝えられた。
生まれてからほとんど関わりを持っていなかったので驚きである。
会ったのはたしか赤ちゃんの頃に数回と三歳の誕生日パーティーくらいである。
どんな話をされるのだろう...
領主の部屋にたどり着いた。
「父上,クローノです」
「おぉ,よく来た。大きくなったなぁ,クローノ」
父親の感想が「大きくなったなぁ」って単身赴任で出張してるリーマンかよって思ったけど,この世界じゃ誰にも伝わらないかなと思った。
商人とかに言い換えたら伝わるかなぁ?
なんてどうでもいいことを考えていたら...
「お前は将来何をしたいんだ?レギオは家の軍で働くということだがお前はどうだ?」
呼び出されたら,将来の夢を聞かれた。
夢って答えるの面倒なんだよね。
前は「戦国時代を勝ち抜くぜ」なんて考えていたけど,今はなんも考えてないからなぁ。
急に聞かれても答えることができない。
「軍はちょっと体力的に...文官とかですかね?」
なんとなく答えた。
「そうか...分かった。考えておこう」
こうして面談を終えた。
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