カバリーロのところに
その後,いくつかの建物を回り,人質の状況を確認したら朝が近づいてきた。
新たな情報も特にはなく,私は一度スラムに戻り,城壁の穴からカバリーロのところに戻ることにした。
「ここを曲がれば,よし!!」
私は城壁の穴のところまで無事に戻ってくることが出来た。
少し明らんできて周りが見渡せるようになったが,遠目に見て城壁の穴は周りがゴミでカモフラージュされているからほとんど目立たない。
「スラムは人がいなくて隠れなくていいから楽だな」
私は無事城壁を抜け,カバリーロがいるところまで戻ってきた。
「クローノ様!!」
「カバリーロ,悪い。決着はまだ付いていないんだ」
領都イールに入って行くとき「決着を付けてくる」と言った手前,少し気恥ずかしかった。
「いえ,クローノ様が無事で本当によかったです」
私はガバっとカバリーロに抱き着かれた。
再びスラムを通ったので臭いのに。
「ところでクローノ様,グリードの裏切りを知っていたとはどういうことですか?」
カバリーロ,忘れといてよ。
格好よく行くために言ったんだからね。
出さないでよ,その話...
「そんなことより,イールの中の話をしよう」
「クローノ様!!」
話を避けようとしたけど,カバリーロの圧力が凄かった。
仕方がないので私はポルトでのことをカバリーロに話すことにした。
私はグリードの税のごまかしやパーティーで聞いたことについて洗いざらい話した。
「クローノ様,そういうことはすぐに共有しておいてくださいよ」
「ごめんなさい」
「...でもその話からすると,ポルトの頃はまだ私達のことを信頼してくれていなかったということですね」
「違うよ!!グリードの計画が私から広まったと思われないようにしてただけで...信頼はしてたよ!!」
私は目をウルウルさせてカバリーロに訴えかけた。
「クローノ様...ってそんな顔で騙されるか!!」
どうやら私は沼に嵌まったようだ。
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