飛んで火にいる夏の虫
街中に溶け込む方法を考えていると,ザザザッという足音が聞こえてきた。
どうやら兵士たちのようだ。
私は見つからぬよう身を隠した。
「......スラ...の見...か。最...な」
「こんなの...回しと...だぜ。そもそもスラ......は今だれもいな......だから」
「なん......ムを見回る必...」
「そこはルーボ様......。スラムに余計......ないようにってこと...いぜ」
「スラムのドンも...まうな...最高だ...。再開発...ラムの一部を......引き入れたらしいぜ」
「......子供は家から出すな......。あれ......ローノ様......分かるよ......」
「子供が.........ノ様...見分けら...ように街...子供...禁止とは......えること...いぜ...」
「門と隠し通路見張って......だからそん......しなくて...ろうに......」
「.........」
兵士たちの足音が小さくなっていく。
兵士たちが話しながらだったからか,私のことには気が付かずに通り過ぎていった。
少し聞きづらかったが,それにしても色々ととんでもない話を聞いてしまった。
正直,お喋り兵士が通ってくれて運が良かった。
このまま街中へ飛び出していけば,飛んで火にいる夏の虫ってやつだったんだろう。
「子どもだと即通報ってことだよな」
私を発見するために子どもは外出禁止。
それが今のイールらしい。
「無理ゲーじゃん」
服の匂いどころではない。
背の低さで一発アウト。
グリードにバレてしまう。
難題がさらに難題となってしまった。
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