ハンモック
トンカントンカン。
木の棒を地面に打ち付ける音が鳴り響く。
その後ろでは...
「全員の分がありますから並んでください」
「抜かしてはいけませんよ」
炊き出しをしていた。
ちなみに炊き出しが始まったとき,我先にと駆け寄ってきた人達がいたが,「そんな元気のある人は最後です」と突き返されていた。
あと,横入りなどのトラブルを起こした人も最後尾に回されていた。
そんなこともあり,みんな真面目に並んでいる。
炊き出しの内容は一杯のご飯と焼き魚である。
魚は漁師に紙のお金で支払い買ったもので,お米は紙のお金発行のために集めたものの一部である。
「こっちにも焼き魚のいい匂いが飛んでくるからお腹減っちゃった」
こうして,アンジュの案は兵士長のカバリーロや作業長のナガルに許可も取れ,無事動きだしているのだ。
トンカントンカン。
パスの街の郊外では作業員たちによって寝床の準備が進んでいる。
作業員たちは防衛設備の作業を一瞬中断させ,ひたすら木の棒を地面に打ち付けている。
「これでハンモックができるね」
春で気温が高いこと,また乾季であることからハンモックを作ろうとアンジュは考えたようだ。
私はハンモックの材料である布やら紐が無いと思っていたけど,漁師人口の増加に見越して買っておいた物があるということをアンジュは把握していたらしい。
パスのトップの私が知らないことをアンジュがなんで知ってるのとも思ったけど,問題が解決するならまぁいいかと思うことにした。
ハンモック作りは作業員が基礎を作り,残りは個人で作り上げてもらうという仕様にした。
これは防衛設備の遅れを最小限に留めるためである。
「テントを作ると材料が足りないのは残念だったけど,とりあえず住むところが何とかなってよかった」
移住希望者の願いを満たすことが出来て当分は反乱がおこることは無いだろうから,アンジュには本当に感謝だね。
よろしければ「ブックマーク」や広告の下にある「評価☆☆☆☆☆」を押していただけると幸いです。
また,感想等もお待ちしております。感想を頂けると大変うれしいです。
皆様,お読みいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




