アンジュはやっぱりアンジュ
アンジュに課題として,テント問題を投げかけてみたら,数十分考えたあと,アンジュは「分かった」と言ったのだった。
「何か思い付いたの?」
「うん」
アンジュは天才である。
だからこそその答えには期待が持てる。
「アンジュ,それは一体どんな方法なの?」
「お父さんたちのテントを使うの」
アンジュが絶対に良い答えを導いてくれるはずだと思い込んでいた。
だから私は少し落ち込んでしまった。
アンジュが提案したのは,私と同様で兵士用のテントを用いるってことだった。
この案はすでに兵士長のカバリーロに止められているので実行が出来ない。
「...」
「クロ君?」
私から何か反応があると思っていたのだろう。
アンジュがこちらを不安げな目で見てくる。
アンジュは何も悪くないのに無反応なのは良くないなと思い直し,その案は出来ないよと伝えようとした。
「それでご飯をみんなにあげるの。住むところが無いってことは,お腹がすいてるはず」
「...」
私は別の意味で無言になった。
アンジュはやはりアンジュだったのだ。
「クロ君?」
こちらがずっと何も言わないのでアンジュはさらに不安げになっている。
良い案を考えてくれたのに何も反応しないのは良くないと思い,私はアンジュを褒めることにした。
「炊き出しをするってのはいい案だよ。アンジュ,ありがとう」
そう言いながら私はアンジュの頭をワシワシとなでる。
今まで不安げにしてたアンジュだったが褒められたためか笑顔になっていた。
アンジュが言い笑顔だったのでさらにワシワシしていると...
「クロ君,やめて」
「ご...ごめん」
怒らせたかなって思ったけど,アンジュはさらに自分の案を披露したのだ。
「住むところだけどね...」
耳元でアンジュが喋るで耳が少しくすぐったい。
さっきのワシワシの仕返しかと思ったけど,私の耳元に流れるアンジュの案が素晴らしくて,仕返しとかどうでも良くなった。
「アンジュ,大好き!!」
アンジュが自分の案を話し終えると私は抱き着いた。
それにしても,アンジュはやっぱりアンジュだね。
アンジュはただの八歳じゃなく,本当の大天才だって再認識したよ。
よろしければ「ブックマーク」や広告の下にある「評価☆☆☆☆☆」を押していただけると幸いです。
また,感想等もお待ちしております。感想を頂けると大変うれしいです。
皆様,お読みいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




