久しぶりに課題
パスの街に戻ってくるとアンジュがやってきた。
先日注意されたので,私は悲し気な顔をするのをやめ,全力で笑顔になる。
「あははは。アンジュ,ごきげんよう」
「...」
...全力で笑顔を作ったがアンジュから何も反応が無い。
「アンジュ?」
「...」
アンジュの目の前で手を振ったのだが反応が一切ない。
「反応が無いただの屍のようだ」
「なんてこと言うの!!」
チョップを頭に叩き入れられ,べちっという音が鳴った。
どうやら怒ってしまったようだ。
まぁ「屍」って言われたら誰でも怒るか。
アンジュは元ネタのファンタジーゲームを知らないわけだし。
「ごめんね。アンジュ」
「いつものクロ君に戻った」
アンジュが凄くホッとしているんだけど。
そんなにダメだった,私の笑顔?
「変な笑顔とあいさつはダメ」
直球だ。
直球で変って言われちゃったよ。
そんな真直ぐな目でこちらを見ないで。
「ところでアンジュさんや。久しぶりに課題をやってみないかい」
「課題?」
「今,パスの街の外にテントも家も無い人がいるんだ。その人たちが「パスに入れろ」って騒いでいるけど,パスには入れられないんだ。どうしたらいいかな?」
最近,アンジュとは遊んでばっかりだけど,アンジュは頭がいいのだ。
予想外の答えがアンジュから飛んでくるかもしれない。
そんな期待を胸に大天才アンジュに問いかけてみた。
「うーん...」
課題って言ったからか真剣に悩んでいるようだ。
ポルト時代のことを思い出して真面目に取り組んでくれているようだ。
本当は私が考えなきゃいけないことを考えさせているのは申し訳ないけど,私とアンジュの考え方は少し違う。
きっとアンジュは私が思いもつかないことを思いつく,そんな気がするのだ。
しばらくして...
「あっ!!クロ君,分かった!!」
アンジュがそう声を上げた。
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