笑顔になれば
とりあえず関所を封鎖した。
移住民に偽装してグリードの手の者がパスに入ってくるかもしれないからね。
「パスが上手くいき始めたばかりなのに...」
パスと共に大きくなってパスが発展していく中で暮らしていきたかっただけなのになぁ。
平和に暮らしたいだけなのにままならない。
「乱世の世の中,いらんなぁ」
立身出世とかあるから乱世って面白いのかなって日本で暮らしていたときは思ってたんだけど,実際体験すると嫌になる。
歴史とかって勝者のお話しか聞かないからいいんだけど,勝った人がいれば負ける人がいるがの世の常なんだよね。
そんなことを考えていたら...
「怖い」
アンジュがそう言いながら,私の頬を引っ張ってきた。
頬っぺたをグイーングイーンとされる。
地味に痛いんだけど。
「アンニュにゃめて」
アンジュは手を離すと,私の口元に手を持っていき,口角を上げさせられた。
「笑顔」
アンジュにそう言われた。
とても笑顔になれる状況じゃないんだけどな。
いやこういう時こそ笑うべきなのかもしれないのかも。
「笑顔になれば何でもできる。...ふふふ」
日本の某プロレスラーの言葉を思い出して,私は笑い出した。
アンジュは「???」となっている。
元ネタ知らないんだからそうなるか。
ともかくなるようにしかならないんだから笑顔でいた方が良いよね。
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