子どもへの投資
私も子供なので,子どもが子供を保護するとか世も末だなと思った。
まぁ,保護するって言っても善意だけじゃないんだけどね。
なんせ子どもへの投資ってのは他の投資に比べて最も回収が安定している。
子どもが育ち大人になり税を街に落としてくれる。
育てるのにかかるお金以上のリターンがほぼ確定しているのだ。
逆に見捨てればパスの周りでスラムみたいのが出来てしまいパスにとってはマイナスなのだ。
どちらを選択するのが正解かなんて馬鹿でもわかるってものだ。
それはともかく,ここで感謝させておけば私が信頼できる仲間ができるという打算もあったりする。
これから工業化をさせていくのに信頼できない仲間がいると最悪である。
紙作りでやってるみたいに分業をさせなければならなくなってくるが非効率もいいところである。
「お前たち明日から勉強を教えてやる。疲れているだろうからこれを食って今日は早く寝ろ」
子どもたちを保護してすぐ,私は消化によさそうな食事を用意させていた。
子どもたちはあまり食べてなかったんだろうな。
ガツガツと涙を流しながら食べている子もいた。
「ルーボの奴,どんな扱いをしていたんだよ」
そうそう,学校は現在大人たちの勉強で使っている。
それも仕事の合間になので空き時間が結構あったりする。
なのでその時間を使ってこの子たちに,まず読み書き計算を覚えさせるのだ。
そのことは先生であるアマーマとワラーアに伝えてあるので準備も出来ている。
彼らが学び成長すればそのうち信頼できる部下になるであろう。
そうなれば崩壊していく不安定な王国の中でパスは工業化に成功して,安全安心して生活が送れると思う。
そんな未来を思い描いたので,私は少し笑顔になった。
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