東側だけじゃなく全体
集まってもらったのは兵士長のカバリーロ,作業員トップのナガル,お世話係トップのカマリエラ,漁業トップのフィーソ,農業トップのズレルそして文官のラヴォーロとアマーマとワラーアだ。
ちなみに,文官のアマーマとワラーアはムスターミラ騎士爵家の双子でアマーマが姉でワラーアが妹だ。
ムスターミラ家はアリストクラート家の寄り子であり,二人はアリストクラート家が人質として預かっているのだ。
まぁ,人質って言っても扱いが悪いわけでなく,仕事をしたり勉強をできたりするので,実質的には留学に来たようなものなんだけどね。
家は王国でも大きい貴族家なので二人みたいに人質に来た子が結構いたりする。
それはともかくこれからの会議を始める。
東地域が王国から独立しちゃったからこれからの計画を練り直すのだ。
アリストクラート領は南地域にあるがその中でも東側にあり,独立を宣言した東地域とは騎士爵家や準男爵家など数家の領地を挟んでるだけなので結構近い。
大陸を二分するツイジョン山脈も南の方までは来ていないので行き来もしやすくなっていたりする。
しかも,パスはアリストクラート領の東端にあるので,防衛設備整えなさいということが父上の命令だ。
高台の整備が良い感じに進み始めたところに違う工事が入るのは残念だが,川の東に行く橋や,東側の道路など基本的なところは簡単に整備したんで防衛設備に取り組むか。
さぁ,防衛設備について話そう。
「カバリーロ東の人って軍の船いっぱい持ってるよね」
「もちろんです。東は諸島も多いですから,王国では一番船の技術も高いはずです」
「そうだよね...ってなるとナガル,東側だけじゃなく全体の防衛設備を強化したいんだけど」
「はぁ...東地域から攻められるとしても,敵は東側から来るんでしょう」
ナガルは嫌そうな顔をした。
作業量が増えるのを嫌がるよね。
でも...
「船で回り込みされたら終わりだよね。そもそも海から攻めてくるってのも全然あり得るから」
東地域から攻撃を仕掛けてくるって確定したわけではないけど,最悪を想定しておかなきゃいけないからね。
「なるほど。しょうがないですね」
ナガルも納得してくれた。
理由があればナガルは工事をしっかりしてくれるので有難い。
こうして三方の山と港を整備してパスの防御力を上げていくことが決まった。
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