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ウルティ

 戦乱の世が始まったとか言っておきながら,アリストクラート領は平和そのものなんだよな。

 王都まで一ヶ月くらい掛かるらしいし,王都からシャマールへはさらに時間がかかるし,案外,戦国時代の最初ってこんなもんなのかもしれない。

 まぁ,どう転んでも王国が無くなるのは既定路線だろうけどね。


「クロ君,遊ぼうよ」


 パスの街の守りまで求められたんですけど,作業は出来ないので,主にアンジュと遊んで過ごしている。

 なんてったって体が小さいから,作業に加わろうにも「邪魔!!」って言われるだけなんだよね。


「なにして遊ぶ?」


「トランプにしよ。えーっと...ウルティがいい」


「え...」


 トランプはこちらの世界にもあったけど,遊び方はそんなに多くなかった。

 そこで地球での遊び方を教えたら,アンジュにドハマりしたのだ。

 縄跳びは珍しかったようで一気に広まっちゃったけど,トランプはこちらの世界の人々も見慣れているため,「変わったことやってんなー」程度で済んでいる。

 まぁ,カマリエラには怪しまれているんだけどね。

 だってウルティみたいに三人で遊ぶゲームならカマリエラが参加するんだから,怪しまれないわけがないんだよね。

 もう,開き直って堂々とやることにしたよ。

 お世話係に怪しまれるなって方が無理でしょ。

 それにしたってウルティか...

 トランプゲームの中では難しい方なんだよな。


「他のにしない?」


「ウルティがいい!!」


 アンジュはウルティがお気に入りだそうで...

 さっそくカマリエラを呼んできて,ウルティで遊ぶことになった。


 ウルティでしばらく遊んでいると,街づくりの進捗を確認してきた伝令兵さんが,挨拶に来た。

 そして,挨拶もすみ,再び領都イールへ帰って行った。


「もう一回ウルティやろ」


 アンジュがそう言ってきたけど,お昼時になったのでご飯を食べることにした。

 そして,食べ終わってから再びウルティをした。


 それにしても,パスで漁業をして魚料理食べたいなぁ。

 今日も今日とて肉料理です。


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また,感想等もお待ちしております。感想を頂けると大変うれしいです。

皆様,お読みいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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