防波堤を作る
パスは外海に接しているため,波が高い。
それこそ,内海であるポルトとは比較にならないほどに。
そのため,防波堤を作ることにした。
この世界にコンクリートがあって本当によかったと思う。
まぁ,前世でも古代ローマ時代から使われていたらしいし,王国でも大きい方の貴族である家が使えるのは当たり前なのかもしれない。
さらに嬉しいのがコンクリートの材料がパス近郊で採れることである。
パスの近くの地層に火山由来のものでなく,散り積もったできた堆積岩が中心なので,石灰があるとは思っていたけど,移動手段が馬車なので本当にありがたい。
「まずは海底に石を敷いて,そのあとコンクリートで作ったこの箱をその上に持って行って水を入れて,砂を入れる。この手順でお願いね」
この世界では天然の防波堤を用いている。
それ以外で石積みの防波堤もあるにはあるらしいが一般的ではないらしい。
元々の計画では石積としていたけど作業が大変そうなので,方針転換して,私は現代知識を使うことにした。
というのも,パスの町を平らにしたりする作業の中で大量の砂が出てきたので,丁度いいとこの方法を使うことにしたのだ。
ちなみに,このコンクリートの箱の名前はケーソンと言って,現代では鉄筋コンクリート製らしいけど,この世界で鉄はとても貴重なのものなので,竹筋で我慢した。
強度的には問題ないはずである,多分。
しばらくして,防波堤が完成したころに,私は七歳となりました。
七歳で街づくりって,改めて考えても,めちゃくちゃだよね。
まぁ,楽しいからいいんだけど。
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